通称「麻布パケ」蔓延の恐怖!! 見た目はオシャレで中身は超強力合成麻薬フェンタニルも…
2021年6月27日(日)8時0分 tocana
東京を代表する繁華街“六本木”で数年前から問題となっていた”麻布パケ“。見た目はオシャレな小袋だが、中には覚醒剤やコカインなどが入っている。警視庁組織犯罪対策五課と麻布警察署は6月4日、覚醒剤取締法違反の疑いでナイジェリア国籍・千葉県柏市・職業不詳のモデベル・クリス・オー容疑者(54)を逮捕した。
捜査関係者の話によると、容疑者は東京都港区六本木の雑居ビルの電気メーターの内側に販売する目的で覚醒剤0.6グラムとコカイン約30グラムを隠し持っており、2日に電気メーター内から取り出そうとしていたところを張り込んでいた警察官に現行犯逮捕された。
近年、六本木の路上やクラブ内で覚醒剤やコカインの押収が増え、組対五課と麻布署が合同捜査本部を設置して、売人である不良ナイジェリア人の動向を追っていた。容疑者がリーダー格を務める不良ナイジェリア人グループは違法薬物を暴力団から仕入れ、オシャレな小袋(パケ)に小分けして、クラブで遊ぶ若者や芸能人に売っていたとされている。
「有名な女性芸能人らも容疑者の関連する不良ナイジェリア人グループから覚醒剤やコカインなどを仕入れていて、彼女らを中心として一気にモデルを中心とした芸能界に”麻布パケ“が広まりました。組対五課などは不良ナイジェリア人グループから蔓延する違法薬物の取締りに近年躍起になっていて、一昨年くらいから彼らが関連するバーや路上の売人など多く検挙しています。不良ナイジェリア人の密売グループは複数存在していて、今回逮捕されたモデベル・クリス・オー容疑者はその中の一つのグループのリーダーとされています」(大手社会部記者)
記者が語るには、違法薬物を芸能界に供給している不良ナイジェリア人のグループは複数あり、その中の一つが今回逮捕された容疑者がリーダーを務めるグループだ。
「有名女性芸能人が彼らから覚醒剤やコカインなどを仕入れ、家でモデル仲間を集めてセレブパーティーを開いていたのです。この情報を警視庁が入手して、数年前から内偵を始めていました。彼らは覚醒剤やコカインだけでなく、大麻やLSDを始め、オピオイド危機としてアメリカを中心とした世界的な問題となっている超強力合成麻薬フェンタニルなども扱っています。
本来なら警視庁は、内偵している芸能人の逮捕まで行きたかったのですが、近年”麻布パケ“の押収が多く、張り込んでいた場所にリーダー格のモデベル・クリス・オー容疑者が現れたことから現行犯逮捕に踏み切りました」(前出大手社会部記者)
その後の家宅捜査などで覚醒剤58.2グラムとコカイン289グラムが押収されている。調べに対してモデベル・クリス・オー容疑者は「私は知りません」と否認しているという。全面自供すれば、噂される芸能人が大量逮捕される可能性もあるが……。