肘や膝の黒ずみは皮膚科で治療できる?

6月30日(日)20時15分 All About

肘・膝の黒ずみの多くは、肌への摩擦が原因で起こるメラニンの色素沈着です。同様に脇や股の皮膚も黒ずむことがあります。見た目以外の問題はありませんが、ほくろや皮膚遷移種が疑われる場合は皮膚科を受診しましょう。

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肘・膝の黒ずみの原因は「摩擦」

いつの間にか黒くなっていることがある肘や膝。これらの黒ずみの原因の多くは摩擦です。英語では「friction melanosis(摩擦によるメラニンの沈着)」という名前もありますが、摩擦が強い部分にはメラニンが沈着して色がつきます。

肘や膝は机や床につきやすく摩擦を受けやすいため、特に黒ずみやすい部位です。正座をよくする方は、足首に黒ずみや角質肥厚が起こることも少なくありません。他にも皮膚同士で摩擦が起きる脇や股にも黒ずみは起こりやすいです。

肘・膝の黒ずみは医学的には問題なし……ほくろや皮膚線維腫は皮膚科受診を

摩擦でメラニンが沈着しているだけのことが多いですので、肘や膝全体が淡く黒っぽいだけであれば様子を見て問題ありません。もし肘や膝の一部だけがくっきり黒くなったり盛り上がったりしている場合は、ほくろや皮膚線維腫などのできもののことがありますので、皮膚科を受診するようにしましょう。

肘・膝の黒ずみを治す市販のクリームなどの効果は限定的

皮膚の黒ずみなどの色素沈着を治す市販のクリームもよく見かけます。これらにはビタミンC、アラントイン、ヘパリン類似物質、グリチルリチン酸などが入っていることが多いようですが、皮膚科医として見ると、これらの成分のみでしっかりとした効果を期待することは難しいです。

肘・膝の黒ずみの皮膚科での治療法

これらの黒ずみを皮膚科で治療する場合、医療用のトレチノイン、ハイドロキノン、ルミキシル、アゼライン酸、コウジ酸などの美白作用がある塗り薬が有効です。肝斑と呼ばれる顔のシミの治療に使われるビタミンCやトラネキサム酸といった内服薬が、これらの色素沈着にも有効という報告はあり、肘や膝の黒ずみに併用して使うことがあります。

レーザートーニングという顔の肝斑というシミにもともと使っていたレーザーの照射法を使うと肘や膝、脇の黒ずみに効く場合があります。この場合は2週間おき程度に弱めにレーザーを当てる治療を、5〜10回ほど行うと改善が見られることが多いです。

肘や膝の黒ずみを悪化させない方法・予防法

摩擦が主な原因ですので、肘を机についたり、膝を床につけたりといった姿勢や癖がある場合は直すことが一番です。

黒ずみの悩みはまず癖の改善・できてしまった色素沈着は皮膚科受診を

肘や膝は摩擦を受けやすいので全く黒ずみがない状態にするのは難しいものです。先述の通り、肘や膝をついた姿勢をよく取ってしまうという方は、それをやめるだけでも改善が期待できます。

一度色素沈着してしまうと完全に治すのはなかなか難しいですが、気になる場合は医療用の塗り薬やレーザーを試してみるといいでしょう。
(文:野田 真史(皮膚科医))

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