目覚まし時計のスヌーズ機能の使用は脳を混乱させる可能性。寝不足が解消されないとする専門家(米研究)

7月1日(月)9時30分 カラパイア

iStock-960290566_e
DGLimages/iStock

 普段の習慣で、二度寝を防ぐために、何分おきかにもう一度なる目覚ましのスヌーズ機能を利用している人も多いことだろう。

 特に疲れている時、最初の目覚ましの時間よりも5分、更に5分と延長することで睡眠が延長できるスヌーズ機能は、確かに便利には違いない。しかしこのスヌーズ機能を使うことで、睡眠による体力の回復を阻害しているという。

 アメリカのテキサス州で、睡眠の体の関係を研究している専門家は、一部の人に習慣化しているスヌーズ機能が、朝の寝不足を全く解消しないことを指摘している。
・体内時計と睡眠の関係

 人間には、毎日の生活習慣に伴う身体的、精神的および行動の変化を通じて体の機能を調節する、「概日リズム」と呼ばれる自然の体内時計が存在している。

 ほとんどの成人に必要な睡眠時間は、一晩7時間半〜8時間と言われている。睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があるが、眠りの最初の部分はレム睡眠、最後の部分はノンレム睡眠というリズムを1回90分の周期で4〜6回ほど繰り返すことで、熟睡感と快適な目覚めを得ることができるという。

 この概日リズムに乱れが生じると、不快感のある時差ボケや睡眠障害などを引き起こしてしまうのだ。

 睡眠障害や睡眠不足は、翌日の体調に大きな影響を与えることからも、日々の熟睡感と快適な目覚めは理想的だ。しかし、それを得ることはなかなか容易ではない。睡眠サイクルに影響を及ぼす多くの要因が生活の中に存在することが、その理由でもあるだろう。

 いびきや睡眠時無呼吸など、睡眠中の呼吸が乱れると、目覚めても体力の回復効果は得られないままだ。また、夜間の電子機器、タバコやアルコールの使用、就寝前の食べ過ぎなども睡眠の質を低下させることに繋がる。

sleep-1209288_640_e
Free-Photos / Pixabay

・スヌーズ機能を使用しても寝不足は補えない

 様々な生活習慣が原因となり睡眠リズムが妨げられると、午前中に疲れを感じた状態で目覚める傾向になる。そうなると、スヌーズ機能でわずかな睡眠時間を延長し、体力の回復を図ろうとする人も出てくるだろう。

 だが専門家によると、スヌーズボタンを押してたかが10分ほどベッドから出るのを遅らせても、体力の回復効果は得られないという。

 実際には、また眠ろうとすることで睡眠を引き起こす神経化学物質がより多く分泌するようになり、そのプロセスが体内で開始されると、脳を混乱させてしまうようだ。そうなると概日リズムがますます乱れてしまうことになる。

 二度寝をしないようにスヌーズ機能を使うことは、体にとって逆効果とういうわけだ。

 結果としては、概日リズムを守るために特定の時間にアラームを設定してから起きるのがベターだが、これまでのスヌーズ使用の習慣を切り替えても、やっぱり午前中いつも疲れを感じていると思う場合は、睡眠の専門家に相談するのが一番だ。

References:Popular Scienceなど / written by Scarlet / edited by parumo

カラパイア

「目覚まし」をもっと詳しく

「目覚まし」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ