頭痛、めまい・・・夏場の不調の原因は食事法にあり?薬剤師が教える「夏場の食事のポイント」とは

2023年7月4日(火)20時0分 ココカラネクスト

 夏場はついつい、簡単な食事で済ませがち。ただ簡易な食事が夏の不調を招くとなれば、注意が必要かもしれません。今回は予防医学マイスターであり、予防医学士の坂田武士氏から夏場の食事の注意点についてお話を聞きました。

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Q:夏場、体調を崩す方が多いです。どういった点に注意が必要でしょうか

A:まずはミネラル不足ですね。汗と一緒にビタミン、ミネラルも多く出てしまっているので、それを補う意味でも食事は大事です。夏場で簡単に食事を済ませる方も増えるかと思いますが、注意が必要です。

Q:夏場はそうめんやうどんなど簡単に食べられるものに手が伸びがちです

A:おにぎりだけ、そうめんだけ、そばだけ、ラーメンだけパスタだけ、パンだけなど、主食だけとなるとタンパク質、ビタミンとミネラルなどが不足してしまいます。必然的に不調に陥りがちです。

Q:どんな症状が現れるのでしょうか

A:食欲がなくて食べられなくなると、疲労感、だるさやめまい、頭痛、立ちくらみ、貧血、冷え性のような症状が出たりします。あとメンタル面でも眠れないとか、イライラするなどの症状が出る場合もあります。

Q:どうしてそのような症状が現れるのでしょうか

A:問題点の基本には夏場で食欲がなくなって、主食だけ食べる、つまり糖質だけを摂ることになり、ビタミン、ミネラル欠乏症になっていることが影響を及ぼしていると思われます。なので夏場の食事は意識して、「オカズ」を摂りましょうと伝えたいです。サプリメントなどの活用もオススメです。

Q:オカズの選び方としては

A:旅館の朝食などをイメージして頂いてもいいかもしれません。焼き魚、卵料理、納豆やサラダなど。必然的にビタミン、ミネラル、タンパク質が摂れるようになっています。ほかにもたとえば、そうめんを選ぶにしても卵をのせる、具だくさんの冷やし中華を選ぶなど、単品にしない工夫があるといいですね。

Q:夏場の食事で不眠やメンタル不調まで起こしてしまうのですか

A:脳の健康は神経伝達物質が鍵を握ります。この神経伝達物質はアミノ酸から作られます。そしてアミノ酸はタンパク質から作られるため、日々の食事でタンパク質が不足してしまうと不眠、もしくはメンタル不調まで引き起こしてしまう原因となります。夏場の食事が糖質が主となり、タンパク質が不足しがちとあって、不調を引き起こしやすくなるというわけです。

Q:タンパク質の摂りかた

A:良質なタンパク質を摂る点でおすすめは卵です。以前はコレステロールの関係で1日一個ともいわれてましたが、近年はそこまで気にしなくても大丈夫といわれています。朝食や昼食などで意識的に卵料理を取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。ほかにはビタミンB群の豚肉を生姜焼きでランチに食べるなどもいいでしょう。夏場の食事はとにかく主食だけに偏らないように気を付けましょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

坂田 武士

一般社団法人日本予防医学マイスター協会 代表理事
株式会社サムライフ 代表取締役

昭和大学薬学部薬学科を卒業後、薬剤師免許を取得。大手製薬会社勤務や特別養護老人ホームの施設長などを経て、予防医学やエイジングケアの重要性を感じ、2009年株式会社サムライフを設立。2019年一般社団法人日本予防医学マイスター協会を設立し、全国で予防医学の資格認定を発行している。薬をすすめない薬剤師として、これまでに1万人以上の独自のオーダーメイド予防医学カウンセリングを行う。筋肉を維持して脂肪だけを落とす「オプティマムファスティング(R)」は、健康・美容業界のプロの間で広がり、便秘外来や整形外科のクリニックやエステサロン、プロスポーツ選手などにも取り入れられている。この方法を記した著者「4日間で脂肪だけをキレイに落とす本」(学研プラス)が好評を博す。

<保持資格>
薬剤師、予防医学マイスター(R)、予防医学士(R)、オプティマムファスティングコーディネーター(R)、スポーツファーマシスト

株式会社サムライフ
http://somelife.co.jp

一般社団法人日本予防医学マイスター協会
http://jpma.life

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