ビブグルマン3年連続掲載の『中華蕎麦にし乃』の「山椒そば」は、カップ麺になってもやっぱり絶品だった!

2021年7月4日(日)10時50分 食楽web


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 東京文京区・本郷三丁目にある『中華蕎麦 にし乃』といえば、2018年2月にオープンするやいなや行列店となり、翌2019年からミシュランガイドのビブグルマンに3年連続掲載されている実力店です。

 このお店を、筆者はオープン当初に取材しており、中でも衝撃を受けたのは「山椒そば」でした。滋味深いスープといい、キレのある山椒の香りといい、もはやラーメン屋さんというより高級料理店で食べているような気分になる味わいだったんです。


『にし乃』で食べた「山椒そば」850円

 その「山椒そば」がカップ麺になったという情報を知ったのは、お店でもニュースでもなく、なんと『にし乃』が立地する本郷三丁目駅前のローソンの立て看板。


本郷三丁目の駅前のローソンにあった告知看板

 筆者はすぐにローソンに入り、ズラリと並んでいた「山椒そば」のカップ麺を1個だけゲットしました。その後、本郷での用事を済ませ、再びこのローソンに戻ると、さっきまで大量にあった「山椒そば」は跡形もなく消えていたのです。店員さんに聞けば、数時間で完売してしまったと言うのです。

 つまり、いま手元にある1個は奇跡的に買うことができたレアものだということ。さっそく、自宅に帰り、その貴重な「山椒そば」を食べてみることにしました。

カップ麺とは思えないほどの美味しさ


日清食品から新発売のカップ麺「中華そばにし乃 山椒そば」238円

 さて、カップをじっくり眺めると、上には「特製山椒オイル」と書いた袋が付いています。そういえば、店主の水原裕満さんは「山椒そば」のために「中国の赤い山椒を白絞油(しらしめゆ)に入れて、湯煎にかけて濾した山椒油を作る」と言っていました。

 この「特製山椒オイル」でも、お店でいただくときと同じ、あの芳香や味わいを感じられるのでしょうか?


最初から粉末スープや具材は入っています

 さらに、フタを開けると、粉末スープやトッピングが麺の上にありました。お店でいただく「山椒そば」のスープは、カタクチイワシ、昆布に椎茸を加えた出汁とアサリの魚介系の出汁と鶏や豚から採った動物系の出汁を合わせ、さらに白醤油・薄口醤油をブレンドしたタレを加えている、とのことでした。

 しかも、1つひとつの素材の持ち味が伝わるよう、下処理や火入れのタイミングまで細かく吟味しているそうで、取材時にその細かいこだわりに驚いたものです。この粉末スープにもそんな繊細な味を感じられるのか、楽しみです。


熱湯を内側の線まで注ぎ入れます

 熱湯を注いで待つこと5分。蓋をめくり、「特製山椒オイル」をかけてみます。箸でくるくる混ぜてみると、山椒の爽やかな香りが広がります。しかもお店で感じた、あの高貴でキレのある香りが漂ってきます。うーん、これは美味しそう!


ストレートの細麺

 実際にスープを飲むと、昔ながらのうどんのお出汁のような優しい味。そして山椒オイルの旨みと爽やかな風味が追いかけてきます。どこか懐かしく、それでいて新しい味。細麺にスープがよく絡み、ツルツルのどごしがよくてがスッキリと完食。これは、毎日食べられそうなカップ麺です。

『にし乃』に初訪問した時のことを思い出しました。ラーメンを食べた後というのは、「ラーメン食べた!」という、やや重たい感じがつきまとうのが常ですが、『にし乃』の中華そばにはそれがない。軽快なのです。

 そして、カップラーメンの食後感も、似たような背徳感がつきまとうものですが、この『にし乃』のカップ麺にはそれがないんです。


裏には水原店主が載っています

 というわけで、『にし乃』のカップ麺は、お店同様、「さすが!」と言いたくなる味でした。

 もちろん、カップ麺とお店の味は違いますが、それでも、カップ麺界をちょっと揺るがすのではないかと思うくらい優秀な『にし乃』監修のカップ麺。ローソン限定販売なので、見かけたらぜひ買って食べてみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

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