24時間生き埋めにされた赤ん坊が生還! アルマジロの巣穴の中で一体何が? =ブラジル

7月4日(月)13時0分 tocana

※画像はThinkstockより

写真を拡大

 人間は水さえあれば1カ月は生きられ、水なしだと3日が限度といわれる。しかし、これはあくまでも大人の場合であって、生まれてすぐの新生児はより脆弱だ。しかし生き埋めにされても生き延びた新生児が、ブラジルのパラナ州にいた。2006年に起きた驚愕のニュースを改めて伝えよう。


■アルマジロの巣穴に捨てられた新生児

 ルシンダ・フェレイラ・ギマリーズ(40歳)の隣人の男性はこうインタビューに答えた。

「ルシンダは朝、はち切れんばかりの大きなお腹で家を出ていきました。しかし帰宅時には急にお腹が小さくなっており、また服が血で染まっていました」

 彼はおかしいと思い近くを見回ったが、暗すぎて何も見えなかったので探索を一旦中止した。翌日彼が再び付近を見て回ると、茂みの中の泥だらけの穴に赤ん坊の頭が見えた。赤ん坊にはまだ胎盤が付いており、無数のハエが飛び回っていた。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2016/07/post_10194.html】

 ルシンダは家からわずか300メートル弱の森の中で出産し、アルマジロの巣穴に赤ん坊を埋めていたのだった! 隣人男性は、赤ん坊はまったく動かず声も立てないので死んでいると思ったと語る。彼はすぐ警察に電話した。

 警察が到着し赤ちゃんを掘り出し、口から土を取り除くと、赤ちゃんは泣きはじめた。その場にいた誰もがこの奇跡に狂喜したと言う。

 3つの条件がそろったことで、生き埋めにされたこの赤ちゃんが生き延びることができたと考えられている。

第一に雨が降って、埋められた赤ん坊の頭の周りの泥を洗い流したこと。そうでなければ、顔の周りの土によって窒息していたであろう。
第二に、赤ちゃんを診察した医師によると、へその緒が切り離されていなかったために血液が失われていなかったこと。
第三に、その子の体内に母親からの栄養がまだ残っていたことだ。

 赤ちゃんは体重2.8キロ、身長46センチの男の子で、病院で回復した。赤ん坊は実の父親の元に送られたが、父親の身元は明らかにされていない。

 その後、ルシンダはバーに居るところを警察に確保されて連行された。ルシンダは初めのうちは警察の調べに対し否認していたが、医師によって彼女が妊娠していたことが確認され、殺人未遂の現行犯で逮捕された。彼女は結婚しておりすでに4人の子持ちで、生き埋めにされた新生児は夫の子ではなかった。この赤ん坊は不要だったと供述したと言う。


■愛情に包まれて育つことを祈る

 ブラジル、クリチバ市の精神科医であり、また法医学催眠ラボ犯罪捜査学研究所所長のルイ・フェルナンド・クルス・サンパイオ博士は、この事件についてインタビューにこう答える。

「光や雑音に慣れていない新生児にとって、出産自体が大きなトラウマだという説があります。この子は、自分が母親に冷たい穴に遺棄されたことを記憶としては留めていませんが、将来的な精神的悪影響は否めません」(ルイ・フェルナンド・クルス・サンパイオ博士)

 そしてこのような経験をした子どもは、成長後に自尊心が低く抑うつ状態になるケースも多いらしい。しかし、今後良い家庭で愛情を注がれて育てば、精神的な傷は回復できる可能性もあるとも言う。

 母親を怪しく思い、注目していた隣人の男性によってこの男の子は命を助けられた。この隣人がいなかったら、この子は短い一生をアルマジロの穴で終えていただろう。しかしやがて、この男の子は自分が母親から生き埋めにされたことを、将来どこかで知ってしまうだろう。サンパイオ博士の言うように、この男の子がどこかで愛情を与えられて育っていることを祈るばかりだ。
(文=三橋ココ)

※画像はThinkstockより

tocana

「生き埋め」をもっと詳しく

「生き埋め」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ