【おひとり女子の居酒屋Vol.1】割烹着の気さくな女性店主がいる、銀座の路地裏『和酒BAL だんない』へ

2024年7月5日(金)20時0分 食楽web


笑顔がチャーミングな店長の佐藤さん

●知っていたらかっこいい! おひとり女子が通いたくなる銀座の路地裏に佇む古民家居酒屋『和酒BAL だんない』へ。日本酒と京料理を楽しむ良き時間、良き味わいが待っています。


『和酒BAL だんない』の外観。まるで古民家のよう

 仕事帰りやプライベート、おひとりさまで、友人と。さまざまなシーンで気軽に寄れる、行きつけの居酒屋を見つけたい……。そんな美味しいひとときを楽しむ女性に教えたい「おひとり女子の居酒屋」連載、一回目。

 今宵は、銀座の路地裏からお届けします。

 女子たるもの、ただお酒が飲めればいいワケではなく、何かとこだわりたい。例えば、シチュエーションも重要な要素です。今回ご紹介するのは、銀座コリドー街の路地裏にある『和酒BAL だんない』。メイン通りからひとつ入った路地裏に佇む一軒家の古民家で、店に行くまでの動線もワクワクできる隠れ家的なお店なんです。


2階のテーブル席

 コリドー街の新たなシンボル「GINZA HOTEL by GRANBELL」の路地を曲がり、突き当たりまで進むと見えてくる古民家。初めての訪問では、ここで合っているのかと地図を確認してしまう立地。それがまたいい! ちょっとした隠れ家のようで、動線も楽しみの一つになっています。


半個室のソファー席でゆったり

 中に入ってみると、1階はカウンター席、地下は白煉瓦で雰囲気のあるテーブル席のフロア、2階は古民家風の造りになっていて雰囲気も抜群。広いテーブル席や半個室もあって、用途によって使い分けができるのもいい感じです。

 それでは、お酒とおばんざい、おすすめの一品料理で、ゆるりと美味しい時間を始めましょう。


常時50種類の日本酒を揃える [食楽web]

全国の美味しいお酒とともに、旬の刺身やおばんざいなどの京料理を味わう


夏におすすめの銘酒も

『和酒BAL だんない』に来たならば、ぜひ味わってほしいのが日本酒です。カウンター席の後ろにある冷蔵庫には、店長の佐藤さんが全国から集めた銘酒がずらり。入手困難と言われる十四代、作、ばくれんなどのプレミアムな日本酒から、季節におすすめの銘酒など50種類を用意しています。

「まずはおすすめの日本酒を飲みたいな〜」と伝えると、「本日の日本酒」なるメニューが手元に。日替わり、フルーティー系、辛口ドライ系、濃厚ディープ系などにカテゴライズされ、見やすく整理されています。

 しかし、50種類もあると何にするか迷うもの。そこで佐藤さんがおすすめしてくれたのが「豊盃」というお酒。「弘前の地酒の豊盃・夏ブルーという、夏酒の日本酒です。酸味もあり、スッキリとした味わいで、暑い夏にぴったりですよ」


好きな酒器を選ぼう

 日本酒を注文するとやってきたのは、たくさんのお猪口。カラフルでかわいいお猪口の中から、どれにしようかと迷う時間も楽しく、自然と佐藤さんとの会話も弾みます。好みのお猪口で味わう日本酒。可愛いもの好きな女性は、テンションが上がりますよね。

豊洲から仕入れる新鮮なお刺身と京料理


まずはコレ!「本日のおばんざい三種」1408円

 店名の「だんない」とは、京都や滋賀などの地域の方言で、「心配ない、大丈夫だ」という意味。オープン時の料理長が京都出身だったため、京料理中心に提供。現在もそれを引き継ぎ、旬を取り入れた和食を提供しています。おすすめは鮮度の良いお刺身とおばんざいなどで、食材を活かした、だし香る料理が楽しめます。

京料理に中華のエッセンスを取り入れた一皿も


料理長の李博さん

 厨房を取り仕切るのは、中国出身の料理長李博さん。京料理店などで学んだ調理人歴25年のベテランで、「中国よりも日本が長くなり、私の料理は京料理がベースとなっています」

 料理は当時学んだ親方の教えを守りつつも、新たな試みとして中華のエッセンスを加えているそう。「だし文化の京料理の中に、例えば香りづけとしてネギ油を加えるとか。香りも料理もひとつですね」と李さん。京料理に少しの中華の要素を加えた料理は、ここでしか味わえないものです。


「お刺身六種の盛り合わせ」2人前、3168円

 人気メニューのお刺身は、毎日豊洲市場から仕入れた鮮度の高い魚介類を使用。中でも一番人気は「お刺身六種の盛り合わせ」。その日の仕入れによって内容は異なりますが、この日は、本マグロ、つぶ貝、マツカワカレイ、カンパチなどが並びました。新鮮な刺身はプリプリ、濃厚な旨味。お酒の旨味まで高まります。う〜ん、うまい!


この日の京だし巻き卵は鰻入り。858円

 他にも「ふぐ皮ポン酢」や「柚子胡椒香る牛すじ煮込み」など美味しいそうなメニューがありますが、中でもおすすめなのが「京だし巻き卵」です。季節によって旬の食材を入れて作っていて、あさりやシラスなど旬の味覚が登場。だしが香りふんわりとした食感が楽しめます。

 お品書きは、定番メニューと本日のおすすめメニューがあり、その中でも「旬」と記されたものが季節のメニューなので、まずはここをチェックしてみてくださいね。


ひとりでも安心のカウンター席

 女子のひとり飲みならカウンターがおすすめです。店長の佐藤さんやスタッフさんがお酌してくれながら、おすすめの日本酒などで話を弾ませる。小料理屋の女将さんとやりとりしてるような、なんともゆるくていい時間が流れます。

 佐藤さんは休みの度に、美味しいお酒と料理を求めていろんなお店を回っているそう。その探究心は、全国の美味しいお酒を味わえる店としての安心感にもつながっています。

 ちなみに、美味しい日本酒を気軽に味わってほしいと、「日本酒女子会」も開催中。参加した女性同士が仲良くなることもよくあるそうで、世界が広がりそうですね。


ひとりならカウンターがおすすめ

 鮮度抜群のお刺身に、おばんざいなどの京料理。路地裏の古民家という、自分だけの隠れ家のような佇まい。今宵は知っていたらちょっとかっこいい銀座の居酒屋へ、訪れてみませんか。

●SHOP INFO
和酒BAL だんない
住:東京都中央区銀座7-2-20
TEL:03-6280-6657
営:17:00〜24:00、土曜17:00〜23:00
休:日曜
https://dannai.owst.jp

●著者プロフィール

矢巻美穂(やまき・みほ)

国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国、ウラジオストクなどのフォトガイドブックを執筆。近著は『東京で台湾さんぽ』(イカロス出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。

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