スペインの異端審問で異端者が強制的に着せられたこっぱずかしい服

7月6日(金)22時30分 カラパイア

0_e

 15〜18世紀のスペインでは、カトリック教会において正統信仰に反する教えを持つ(異端である)という疑いを受けた者を裁判するための異端審問が設けられていた。

 カトリック教会のリーダーたちにとって、異端者をいたぶることが残酷な楽しみのひとつになっていた。

 3000〜5000人の人たちが、魔術を使ったであるとか、ユダヤ人やフリーメイソン、同性愛者であるととか、教会に反するという様々な口実で処刑された。

 恐ろしい拷問や処刑がなされたのはもちろん、異端者認定された人々は、屈辱を与えられるような恥ずかしい服を着せられたのだ。

・スペインの異端審問による処刑の恐ろしさ

 もっとも厳しい刑は、柱に縛りつけられて生きながら火で焼かれることだった。鞭打ち、奴隷として王国のガレー船の漕ぎ手になるといった、もう少し軽い刑もあった。

iStock-183068825_e


 それ以外にも、異端者たちは、屈辱を与えられるような恥ずかしい懲罰用の衣服を着せられた。

・懲罰用の衣服には種類がある

iStock-175399073_e

 こうした懲罰用の衣服には、サマラ、フエゴ・レヴォルト、サンベニートという種類がある。

サマラ
 サマラは死を宣告するときのもので、火刑になる者が着せられた。ほかの人間とはっきり区別できるようになっていた。

 布地の色は黄色で、膝丈ほどの長さ。ドラゴン、悪魔、炎に包まれる異端者のイメージなどが描かれ、異端者が悔い改めない強情な者で、火あぶりを宣告されたことを意味している。

フエゴ・レヴォルト
 フエゴ・レヴォルトは、悔い改めた者が着る。服には炎が描かれており、彼らが炎による死は免れたことを示している。

サンベニート
 サンベニートは、後悔している者が着用し、X型十字(斜め十字)が描かれている。


・悔い改めれば減刑も

 引き回されて処刑場に赴く前に悔い改めれば、サマラからフエゴ・レヴォルトに変わることができる。

 これは生きながら火あぶりにはされないが、火がつけられる前に絞首刑によって死ぬことができる慈悲が与えられるという意味だ。

 宣告を受ける前に悔い改めた者はサンベニートとなる。これを着用する者は、苦行を課せられるだけだ。

iStock-885871168_e

・有罪となったものは引き回し

 異端審問によって有罪となった者は、これらの服を着て、コローザあるいはカピローテという円錐形の帽子を被り、首に縄をつけられて、手には黄色い蝋燭を持って引き回される。

 ほかにも、異端者が着る服には、とんがり帽やロザリオ、グリーンや黄色のろうそくといったアイテムも含まれている。

iStock-465896928_e
References:wikipedia / boingboing/ written by konohazuku / edited by parumo

カラパイア

「スペイン」をもっと詳しく

「スペイン」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ