【麻原死刑執行】「“オウマー”の2世信者が問題」オウム残党の今後とテロを、アレフ潜入ライター村田らむ氏が緊急コメント!

7月7日(土)7時0分 tocana

らむ氏が潜入した西荻窪の東京道場(撮影=村田らむ)

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 7月6日、オウム真理教元代表の麻原彰晃(本名:松本智津夫)死刑囚と元幹部6名の死刑が執行された。89年の坂本弁護士一家殺害事件、95年の地下鉄サリン事件など、日本を震撼させてきた“カルトリーダー”の死に世間の注目が集まっている。

 2006年に死刑が確定してから12年余り、その間に死刑が執行されなかった理由として麻原の精神状態、そして麻原の死によって元信者らが麻原を神格化する危険性が挙げられていたが、この度ついに麻原の死が現実になったことで何が起こるのか? そこでトカナでは、オウム真理教の後継団体「アーレフ」(現:Aleph)に潜入した経験を持つライターの村田らむ氏に、アレフの実態と麻原死刑執行が教団に与える影響について聞いた。

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——アーレフに潜入されていたのは何時頃ですか?

らむ氏 2003年4月から2、3カ月、西荻窪の第一道場にいました。ちょうど名称が『アレフ』から『アーレフ』に変わった時期ですね。当時のトップは上祐さんでしたが、あまり来ていませんでした。直接的に指導していたのは上祐さんと同時代の古参幹部たちでした。

——当時、教団内では麻原はどういう位置づけだったんですか?

らむ氏 上祐さんは麻原離れをしていたようです。彼の口から『麻原』という言葉が出たことは僕が知る限り一度もありません。ただ、その他の古参幹部たちはオウム時代の話を結構突っ込んで語っていたりして、当時を懐かしんでいるようでした。公安の目もありますから彼らもはっきりとは言いませんが、心の中で麻原を崇拝していることは間違いないです。だって、そうじゃなきゃアーレフに残る理由がないですよ。だから上祐さんは出て行ったわけでしょう。

——具体的に修行はどういうものだったんですか?

らむ氏 まず入会時にビデオを見させられます。これが長いんですよ。何十時間もあります。内容は教義や修行についてなどの説法が中心です。麻原が出ているオウム時代の映像は使えないため、新たなものが作られていましたね。上祐さんのお話なんですが、これがつまらない(笑)。この入会のプロセスが1カ月ぐらいかかって、それから本格的な修行に入ります。内容は、まず五体倒地を1時間行います。この時ワーグナー的というか、ドイツっぽいクラシック音楽が流れるんです。それが終わったら、座学をしたり、ヨガをしたり、勉強会を開いたりして修行します。修行は基本的に休憩がなく夜通しぶっ続けで行います。僕がいた時には、オウム時代からの古参信者がヘッドギアを付けて、ぴょんぴょん跳ねていましたね。修行はかなりストイックで、信者が病気かなんかで亡くなると、幹部らが『修行が足りないからだ』と嘲ったりもしてました。

——信者はどういう人たちでしたか?

らむ氏 オウム時代からの古参の信者に加え、新しい人は特に若い女性が多かったですね。スピ系に強い興味がある人から上祐さんに憧れを持っている人までいました。後は、死への恐怖感が強い人も多かったですね。そういう人たちにとって『生まれ変わり』という思想は魅力的だったんでしょう。他にもストイックな修行をしたいからとアーレフに入った人もいました。興味深いのは2世信者の存在です。アーレフの信者はどこか心を病んでいる人が多いのですが、2世信者はそういうところが一切ない純粋な“オウマー”なんです。だから、そういう2世のイケメンが専門学校とかでナチュラルに女性を口説いていつの間にかアーレフに入信させてしまうということもありました。

——麻原の死刑執行にともない教団にどんな影響があると思いますか?

らむ氏 僕がいた時にもすでに麻原は古参幹部たちの間で神格化されつつありました。もちろん公安が見張っていますから表立って言うことはありませんが。そもそもの話、麻原の死は信者にとってさほどの問題ではないんですよ。麻原の肉体が朽ちたところで、信者にとってそれは麻原そのものがなくなったことを意味しませんから。ですが、古参幹部たちが原点回帰をする可能性はあります。オウム時代のような厳しい修行を復活させるかもしれません。ただし、それで元のテロ集団に戻るかと言ったら、それは現実的に無理でしょう。公安が見張っていますから、生物兵器を製造して東京上空から散布するとか、そういう大規模なテロは不可能です。なので、内部の改革はあるかもしれませんが、対外的にはあまり影響はないと思いますよ。

 麻原の死後ただちに何かが起こるわけではないようだが、村田らむ氏は、「麻原が死んだことで世間的には一連のオウム事件への区切りがついたため、アレフに対する監視の目が緩む可能性もある」と指摘しており、油断できない状況であることに変わりはないようだ。それに2世、3世の信者が出てきたということは、オウムの思想が日本社会に定着してきた兆しだ。彼らに受け継がれた麻原のテロ精神が10年後、20年後に爆発する可能性も否定できない。オウム事件はまだ終わっていないのだ。
(編集部)


※画像は、らむ氏が潜入した西荻窪の東京道場(撮影=村田らむ)

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