夏バテ防止に役立つ!薬剤師が教える「コンビニ食の正しい活用法」

2023年7月8日(土)17時30分 ココカラネクスト

 夏場は水分補給をしっかり行わないと熱中症などにも注意が必要です。また簡単な食事で済ませがちとあって、今回は身近なコンビニを活用しての栄養補給の方法を予防医学マイスターであり、予防医学士の坂田武士氏から教えてもらいました。

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Q:夏場はまず水分補給が大事といわれてますが

A:夏場は汗をいつもより多めにかくため、まずは喉が乾く前に水分補給を行うというのが第一のポイント。ただその汗と同時にビタミンやミネラルも体の外に出てしまっているので、水だけ飲むのでは根本的な解決にならないです。

Q:どのように水分補給をすれば良いでしょうか

A:ビタミン、ミネラルも同時に補えるような水分補給の方法がいいです。よく夏場にスポーツドリンクを飲む方も多いのですが、砂糖が多く入っているので血糖値も上がったり良くない面も。特に糖尿病の方には注意が必要です。スポーツドリンクを飲むとしても水で5倍から10倍ぐらいに薄めるとかをオススメしています。ほかにも「疲れているから」と夏場に栄養ドリンクや若者に人気のエナジードリンクなどもありますが、カフェインが多く入っているため、注意が必要です。

Q:有効な水分補給の方法とは

A:たとえばコンビニを活用するならば、お水を買う時に一緒に梅干しとか駄菓子コーナーにある昆布を買う。それらを水と一緒に摂ることでビタミン、ミネラルの補充にもなります。梅干しにはカリウムのむくみ解消やクエン酸の疲労回復効果も期待できます。

Q:ほかのコンビニ食のオススメは

A:あとは果物が食べられるようでしたら、果物には糖分、カリウム、ビタミンなどが含まれているため、コンビニの果物パックなどを活用するのもいいです。たとえばマンゴーにはカリウムとビタミンCが含まれていたり、また黄色い果物にはベーターカロテンという抗酸化物質も含まれているため、体の免疫力を上げたり、粘膜強化にも役立ちます。まさに今の時期にオススメの果物となります。
最近は冷凍フルーツとしてもコンビニでこれらの果物を扱っているところも増えているようです。ヨーグルトに入れたり、お好みの方法で取り入れるようにしてみてください。

Q:夏場の病気予防にも?

A:この時期多いのは年配の方で、汗をかくと体の水分が減って高血圧とかにもなりやすいです。血液がドロドロになってきて、血管が詰まったりなど。冬場に注意が必要とされる心筋梗塞は夏場は脱水が原因で起こりやすくなるため、とにかく積極的な水分補給を心がけて頂きたいです。

 飲料水の選び方、また身近なコンビニ食の活用などは誰もが取り組みやすいものとなります。今年の夏は猛暑が予想されるため、より体調管理に気を配っていきましょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

坂田 武士

一般社団法人日本予防医学マイスター協会 代表理事
株式会社サムライフ 代表取締役

昭和大学薬学部薬学科を卒業後、薬剤師免許を取得。大手製薬会社勤務や特別養護老人ホームの施設長などを経て、予防医学やエイジングケアの重要性を感じ、2009年株式会社サムライフを設立。2019年一般社団法人日本予防医学マイスター協会を設立し、全国で予防医学の資格認定を発行している。薬をすすめない薬剤師として、これまでに1万人以上の独自のオーダーメイド予防医学カウンセリングを行う。筋肉を維持して脂肪だけを落とす「オプティマムファスティング(R)」は、健康・美容業界のプロの間で広がり、便秘外来や整形外科のクリニックやエステサロン、プロスポーツ選手などにも取り入れられている。この方法を記した著者「4日間で脂肪だけをキレイに落とす本」(学研プラス)が好評を博す。

<保持資格>
薬剤師、予防医学マイスター(R)、予防医学士(R)、オプティマムファスティングコーディネーター(R)、スポーツファーマシスト

株式会社サムライフ
http://somelife.co.jp

一般社団法人日本予防医学マイスター協会
http://jpma.life

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