常にイライラ、クヨクヨ…感情の起伏が激しい原因は「からだの中」にある?中医学博士提案・現代人が身につけるべき力とは
2024年7月12日(金)6時30分 婦人公論.jp
(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が行った「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、4人に1人が「食習慣や運動習慣を改善するつもりはない」と答えたそう。そのようななか、「これからは<生活習慣>だけではなく、内臓を鍛え巡らせる<臓活習慣>を!」と話すのは、中医学博士の尹生花(いん・せいか)先生。そこで今回は、尹先生の最新刊『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる! -』から、すぐに取り入れられる臓活習慣を一部ご紹介します。
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感情の起伏が激しいのは「過敏」な人
たくさんの方と接していると、イライラと怒っていらしたり、長いあいだクヨクヨと悩んでいらしたりと、激しい感情の起伏を垣間見ることも、少なくありません。
生きていれば、いろいろあります。
ですから、わたしはいつも通り施術をさせていただくのですが、じつは、感情の起伏が激しい人は、からだも過敏になっていることが多いのです。
こころが過敏になっている人は、からだも過敏になっているので、不思議なことに、ふだんであれば、なんともない鍼治療を痛いと感じるなど、からだのリアクションも変わります。
また、ちょっとした会話のやりとりでも、過剰に驚かれるなど、オーバーなリアクションをとる傾向があります。
花粉症のメカニズムと同じ
じつは、こころとからだが過敏に反応するということは、いわばアレルギーのような症状が出ているということ。
つまり、健康であれば反応しないことに、過敏に反応してしまう。
たとえるなら、花粉症のメカニズムと同じなのです。
そして、このような人は、多くの場合、胃が弱っている傾向が見られます。
やはり、原因はからだの中、臓にあるのです。
こんなときは、まず胃を養生すること、そのためには、朝ごはんにおかゆを食べることをおすすめします。
そのイライラ、
クヨクヨの原因は
自分の「からだ」の中にある
イライラする人は「断る勇気」を持つべき
こころもからだも過敏になっていて、ふだんであれば問題ないことにも過剰に反応してしまうケースについて、先ほどお話ししました。
この、過敏に反応してしまう方々には、イライラしている、胃が弱っているなどの臓の傾向とともに、自分のキャパシティ以上の仕事や問題を抱えているということが、大変多く見受けられます。
(写真提供:Photo AC)
そんな人には、自分で仕事や問題の量をセーブする力、つまり、「断る勇気」を持っていただきたいと、切に願うのです。
現代はどうしても、自分のエネルギー以上の結果を求められ、ついつい頑張り過ぎてしまう人が多いようです。
とくに、やさしい人ほど、なんでも「承知しました」と引き受けてしまいがちですが、力が伴わず、結果的にご自分がイライラしたり、パニックに陥ってしまったり、体調不良に陥ってしまうこともあります。
現代人に必要なのは…
そうなる前に、過敏な人はもちろん、そうでない人も、ぜひ、ご自分でセーブする力を、身につけてほしいのです。
とくに、自分がさほど興味があるわけでもないのに、なぜか頑張っていることがあれば、そこから見直してみましょう。
現代人に必要なのは、適度な休息と、断る勇気なのかもしれません。
現代人に必要なのは
適度な休息と
「断る勇気」
※本稿は、『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる! -』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。