フランスではついに、インフルエンザワクチン接種が義務付けられる

7月12日(水)9時0分 カラパイア

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 毎年猛威を振るうインフルエンザ。ウイルスは多種多様に進化するため、毎年違った型が流行する。

 インフルエンザを予防するためには予防接種なる注射をすることが一般的となったが、ワクチンの効果を信用しなかったり、科学的根拠のない噂のせいで、ヨーロッパやアメリカでは、自分の子どもには予防接種を受けさせない、という親が増えてきたらしい。

 そのため、フランスではワクチンを義務化する法律が制定されたそうだ。

【フランスの現状】

 最近行われたアンケート調査の結果、ワクチンにリスクを上回る効果があると答えたのはほぼ半数の52%にすぎず、10人中3人のフランス人がワクチンを信用しないと回答した。

 2008年から2016年の間に、フランスで発生した麻疹は2万4千件以上。1,500人が重篤な合併症を起こし、10人が死亡しているにもかかわらずだ。

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【ワクチンは信じないが根拠のない噂を信じる人々】

 一部の親が子どもに予防接種を受けさせない理由の一つは、「ワクチンが自閉症を引き起こす」という説だ。この説は既に、根拠がなく、誤りであることが暴かれている。

 ここに至って、行動を起こす必要に迫られたフランス政府は、2018年から、子どもにワクチン接種を受けさせることを、全ての親に対して法律で義務付けた。


【11種のワクチン接種を義務化】

 フランスは、最も早くからワクチンが創り出されていた国のひとつだ。ルイ・パスツールが狂犬病と炭疽症のワクチンを開発したのは19世紀のこと。そのフランスで、予防可能なはずの病気によって子どもを死なせてしまうことは「受け入れられない」とエドゥアール・フィリップ首相はいう。

 「いまだに子どもが麻疹で死んでいます」とフィリップ首相。「パスツールの祖国で、です。これは許容できることではありません」

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 フランスでは、ジフテリア、破傷風、ポリオ(小児麻痺)の3種類のワクチンは、現在でも義務付けられている。新しい法によって、麻疹、ポリオ、百日咳、おたふくかぜ、風疹、B型肝炎、肺炎(肺炎球菌感染症)、インフルエンザの8種が加わり、世界的に推奨されている11種のワクチンが義務付けられることになる。

 アニエス・ビュザン保健大臣が "Le Parisien" 紙に語ったところによると、新法が制定されたのは、必要に迫られてのことである。

 「私は強制が嫌いです、私の気性に反したことです。しかし、非常事態でした」とビュザン大臣。「義務化が社会の発展を可能にする場合もあるのです」


【ドイツ・イタリアでも義務化。ワクチン接種をしないと罰金】

 ドイツでは子どもにワクチンを受けさせない親に対して、最大で約30万円の罰金が課されることになった。最近の麻疹の流行を受けてのことだ。

 ドイツでは、今年の4月半ばまでで、既に410件の麻疹が発生している。2016年は年間で325件だった。発生件数が急上昇しているのだ。

 イタリアでは、子どもたちに12種類のワクチンを受けさせなければならないという法を5月に制定した。パオロ・ジェンティローニ首相によると、ワクチンの接種率は「非科学的な理論の流布」によって下がっているという。子どもが6歳までにワクチンを済ませていなければ、罰金が課されることになる。

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 例えば、麻疹の流行を防ぐには集団の95%以上がワクチンを受けている必要がある。ワクチンを打つのは、もちろん自分が病気にならないためでもあるが、持病や体質などの理由でワクチンを打てない人を守るためでもあるのだ。

 日本の場合、予防接種法が定められていて、ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・麻疹・風疹・日本脳炎(北海道を除く)・結核・Hib感染症・小児肺炎球菌感染症・水痘・ヒトパピローマウイルス感染症などのA類疾病は自治体による公費助成が行われ、地方公共団体の多くで無償で接種される。また、予防接種により健康被害が発生した場合は、予防接種法第11条による救済制度がある。ただし、この法律に対象者および対象年齢の記載はない。(wikipedia)


via: lefigaro,DISTRACTIFY, Newsweek など / translated by K.Y.K. / edited by parumo

カラパイア

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