結婚、仕事、家庭…あなたの「ストレス度」を診断

7月13日(土)19時45分 All About

人生には数々のライフイベントが訪れますが、いくつも重なると心身がダメージを受けてしまいます。ストレスの多いライフイベントとは、どんなものでしょうか?

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ライフイベントにはストレスがつきもの

最近、ストレスがたまっていますか? 人はどんなときにストレスを感じやすいのでしょう。

1960年代後半にアメリカの心理学者、ホームズとレイが約400人の男女の回答をもとに、「社会的再適応評価尺度」というデータを作成しました。これは結婚を50点とした場合、他のストレスは何点になるのかという差異を評価したデータで、心理学理論のなかでよく登場します。

まずは上位10位から見ていきましょう。

1位:配偶者の死……100点
2位:離婚……73点
3位:夫婦別居生活……65点
4位:拘留や刑務所への留置……63点
5位:家族の死……63点
6位:自分のけがや病気……53点
7位:結婚……50点
8位:解雇・失業……47点
9位:夫婦の和解・調停……45点
10位:退職……45点

「結婚」を基準にすると、「配偶者の死」は2倍のストレスになります。この上位10位のなかでは、半分が結婚や夫婦生活にかかわるライフイベントであり、パートナーとの別れに関する項目が上位3位を占めています。

夫婦のパートナーシップを重んじる米国文化ならではの結果かもしれませんが、家庭を持つ人にとって夫婦関係は人生の要でもあり、この関係性が崩れると何よりも大きな打撃となることが分かります。

ハッピーな出来事でもストレスはたまる

では、11位以下の出来事はどんなことなのでしょう。20位までを見てみましょう。

11位:家族の健康上の大きな変化……44点
12位:妊娠……40点
13位:性的な障害……39点
14位:新しい家族ができる……39位
15位:ビジネスの再調整……39点
16位:経済状態の変化……38点
17位:友人の死……37点
18位:仕事の変更……36点
19位:配偶者とのけんかの数……35点
20位:1万ドル以上の借金……31点

11位以降は夫婦(男女)の関係、家庭の問題、仕事やお金の変化など、さまざまなライフイベントが登場してきます。

さらにこれに続く順位では、家庭と家族の問題、仕事や労働条件の変化、環境や活動の変化、学業における変化、生活習慣の変化など多岐にわたっていき、ライフイベントも小さなものが増えてきます。

この評価尺度で注目したいのは、7位の「結婚」、12位の「妊娠」や14位の「新しい家族ができる」のように、一般的にめでたく幸せなことでも、ライフイベントが大きいとストレスも高くなることです。

つまり、毎日が変化に富んで楽しく、愛情にあふれた生活を送っているとしても、ライフイベントが大きいと、本人も気づかないうちにストレスをためやすくなっているということです。

ライフイベントが重なると健康にも影響が

また、いくつものライフイベントが重なると、心身の健康が崩れ、病気になるリスクも現れます。この評価尺度では、1年の間に合計200点から299点までのストレスに遭遇すると50%の人に、300点以上では80%の人に、翌1年間に心身の健康障害が現れるとされています。

たとえば、結婚(7位、50点)後に引っ越し(32位、20点)をし、妊娠(12位、40点)した。それを機に退職し(10位、45点)、生活条件が変わった(28位、25点)。家庭の経済状態も変化し(16位、38点)、苛立ちが募って配偶者とのケンカが増えてしまった(19位、35点)というケース。

よくある例ですが、こうしたケースでも実は合計すればストレス度は253点にもなり、この評価尺度では2人に1人が健康障害に陥るということになります。

1年という短い間に結婚、引っ越し、妊娠、退職という大きなライフイベントが重なり、生活や経済状態も変化するのですから、幸せでも受けているストレスは非常に大きいということです。

または、仕事を解雇されて失業し(8位、47点)、家計が苦しくなった(16位、38点)。住宅ローンを返却できず家を手放し(21位、30点)、引っ越しをした(32位、20点)。その後、新しい仕事を見つけて職についたが(18位、36点)、労働条件が変わり(31位、20点)、上司ともそりが合わない(30位、23点)というケース。

こうしたケースも最近増えていますが、合計すると214点となり、こちらもこの評価尺度では2人に1人が健康障害になると考えられます。

歴史的な大不況、震災の影響、企業の海外移転などで職や家を失い、新しい仕事が見つからない、仕事につけてもなじみにくさに苦しんでいる人は多いと思います。このように、自らの努力では解決しにくい問題を抱えると、心身の健康リスクは高まってしまいます。

この評価尺度は半世紀近く前の米国の調査によるものであり、現代の日本人の価値観には合わないかもしれません。したがって、この評価尺度をそのまま鵜呑みにすることはできません。

とはいえ、何らかのライフイベントが起きたときには、それに付随して環境やライフスタイル、経済状態が変わっていくものです。すると、パートナーや家族との関係にも影響が現れ、家庭という人生の基盤と健康を失うリスクも高まるということは今も昔も言えそうです。

また、大きなライフイベントを経験すると興奮が続き、ストレス状態に気づきにくいものですが、自分が感じる以上にストレスはたまっています。適度に休養をとる、気分転換をするなどして、ストレスの解消を心がける必要があります。
(文:大美賀 直子(公認心理師・産業カウンセラー))

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