もうカマボコとは呼ばせない! さらなる進化を遂げた「ほぼうなぎ」を食べてみた
2019年7月14日(日)12時0分 Jタウンネット
土用の丑の日、今年は何日か、ご存じだろうか。たしか、7月の下旬だったような...。2017年は7月25日、2018年は7月20日だった。毎年、微妙に違うので、正確には分からない、という人が多いだろう。
2019年、今年の土用の丑の日は、7月27日だ。そろそろだなと思いつつ、ネット検索をしていたら、「ほぼうなぎ」というワードが目にとまった。
「ほぼうなぎ」とは何だ? 調べてみると、神戸市にあるカネテツデリカフーズから販売されている、うなぎの蒲焼を再現したかまぼこらしい。いったいどんなものだろう?
Jタウンネット編集部はさっそく神戸に電話して、「編集部で試食してみたいのですが......」と依頼してみた。すると早速「すぐにお送りしましょう」という返事、反応が早い。そして、「ほぼうなぎ」が東京の編集部に届いたのは、7月9日のことだった。
「思ったより、うなぎじゃないですか」
パッケージを開けると、冷凍の状態で届けられた「ほぼうなぎ」(150グラム)が5個入っていた。皿にのせてラップをかけ、電子レンジで加熱した。加熱したばかりのホッカホカの「ほぼうなぎ」をご飯の上に置いてみた(写真上)。
「見た目うなぎですよ」と、編集部の同僚がつぶやく。たしかに外見は「ほぼうなぎ」だ。表面の焼き目も、見事に「蒲焼感」が強調されている。うなぎ以外の何物でもない。「でも、食べてみなきゃ......」という、冷静な意見も出る。
そこで「ほぼうなぎ」を2枚のせ、添付のタレと山椒をたっぷりかける(写真下)。
肉厚でふっくらとした身をかみしめる。ほろほろとした柔らかな食感だった。
「思ったより、うなぎじゃないですか」とは、先ほどの同僚の感想だ。では、どう思っていたのと突っ込んでみると、「実は、もっとかまぼこっぽいのかと思っていました」と告白した。「でも、充分うなぎの代わりにはなるな」と付け加えた。
「久しくうなぎを食べていないから、比較できませんね」と発言したのは、入社2年目の女性編集者だった。「同じです」と、筆者も同意した。かすかなうなぎの記憶をたどりながら、「ほぼうなぎ」を食べ続ける。
実は、この「ほぼうなぎ」は、2018年夏、カネテツデリカフーズが新発売したものだ。昨年は、通販での販売開始からわずか12時間で完売したほどの大人気だったという。
今年はさらに大幅にバージョンアップした。カネテツさんの資料によると、うなぎの特長のほろりとした身を再現するため、すり身に切身を混ぜ込み、ソフトな食感を開発したという。また皮は弾力のあるすり身を使用したそうだ(下の断面写真をご参照のこと)。
もう一つは、本物のうなぎの蒲焼と同様に、「蒸し」+「3回焼き」で、中はふっくらジューシーに、外はこんがり香ばしく仕上げているとのこと。タレを塗り、繰り返し焼くことで、香ばしさとタレの風味が増している。
「タレはよく出来てるな」と発言したのは、S編集長だ。これには編集部一同がうなずいた。タレだけでもご飯が進みそうだ。製造元の資料によると、「かつおと昆布の旨味に味噌のコクが効いた」専用のタレだという。
「山椒が効いてませんか」という声もあった。この山椒は長野県の老舗「八幡屋礒五郎」の粉山椒がセレクトされているそうだ。さすがピリリと効いている。
各々が勝手な感想を述べながら、結局、「最初は、こんなに食べれないかもと思いましたが、すっかり食べてしまいました」「もうおなかいっぱいです」「けっこう満足感ありますね。ごちそうさまでした」と、編集部一同、完食してしまった。ほぼ満足だったようだ。
近年、ニホンウナギは絶滅危惧種にも指定され、国産ウナギの価格高騰も続いているという。「ほぼうなぎ」でほぼ満足も、良さそうだ。