階段をのぼり続けていた彼女は、空から降ってきた魚によってある真実に気付く。ドキっとするアニメーション「ペンローズ」
7月14日(土)0時30分 カラパイア

ものの見方は人それぞれだが、この状況をどう見るかで意見の分かれそうなアニメーションが制作されていたようだ。
アメリカ・カリフォルニア芸術大学でアニメーションを学ぶクリース・スタントンさんによる「ペンローズ(Penrose)」だ。
タイトルでピンときた人もいるかもだけど、舞台となっているのは不可能図形として知られている「ペンローズの階段」である。
懸命に階段をのぼってたどり着くその先は・・・?
・のぼってもどこにも行けない「ペンローズの階段」
「ペンローズの階段」は、ライオネル・ペンローズと息子のロジャー・ペンローズが考案した不可能図形だ。
90度ずつ折れ曲がり、永遠にのぼり続けても高いところに行けない、二次元でのみ表現できる階段である。

・空から魚が降ってきて衝撃の事実に気づく女性
ってことで、「ペンローズ」に登場するのは、懸命に階段をのぼる一人の女性。どこへ向かっているのか、どんどん階段をのぼって行く。
すると、なぜか空から魚が降ってきて、階段の上にポトリと落ちる。

女性は不思議に思うがそのままスルーして階段をのぼるんだけど、しばらくすると魚が落ちてきた場所に戻ってきてしまうのだ。
何度やってもその繰り返し・・・
それもそのはず、どこにも行けない「ペンローズの階段」なのだから。

・自分以外にもどこにも行けない人が存在した!
途方に暮れた女性は手紙を書いて紙ヒコーキを作り、誰かに届くことを祈りながらそれを飛ばす。
手紙は運よくボートに乗って魚釣りをしているおじいさんのもとへ飛んでいくのだが、そのおじいさんがいるのもまたどこにも行けない場所なのだ。

頑張ってもどこにも行けないだなんて・・・気付かない方が幸せなのだろうか、それとも気付いた方が幸せなのだろうか?
まあ、落ち込んだときとか思考がぐるぐるしがちな場合には、そういう自分の状況に気付くっていうのは大切なことなんじゃないかなとか思うんだ。
References:Design taxi / Vimeoなど / written by usagi / edited by parumo