唐揚げの旨さは“衣”で決まる! カラアゲニストが推す『東京唐揚げランド』の門外不出の「ガリザクからあげ」とは?

2023年7月14日(金)10時50分 食楽web


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●西新宿五丁目にある『東京唐揚げランド』。ここのからあげは衣がウマいとの噂。日本唐揚協会認定カラアゲニストがその味を確かめてきた。

 都営大江戸線・西新宿五丁目駅の地上A1出口を出ると、方南通りという大きな通りに出ます。左手にそびえる東京都庁を背にして歩けば、オフィスビルのほかに東放学園など映像系クリエイターの専門学校が点在、付近にはカメラを持った若い人の姿もちらほら。

 そんな道沿いを歩いていくと、右手に見えてくるのが『東京唐揚げランド』。からあげのテーマパークのような店名ですが、店頭には提灯もぶらさがっており、「唐揚げ・もつ煮」という文字が踊るなど居酒屋的な雰囲気も漂います。


都営大江戸線・西新宿五丁目駅から徒歩10分ほど。居酒屋感も漂う雰囲気のお店です

 今回のお目当てがここ。その名の通りからあげ専門店ですが、鶏肉は言うに及ばず、とくに衣がウマいと評判のお店なのです。どんなからあげなのか、さっそく実食レポートしていきましょう。

サイズはトレンドの大きめサイズ。そして衣が秀逸!


「唐揚げ『5個』定食」(1100円)。満足感アリアリで、特に人気の定食だそう

 店内で定食メニューを見ると、やはりからあげの定食が充実しています。カウンター席で筆者がオーダーしたのは「唐揚げ『5個』定食」(1100円)。こちらでもとくに人気の定食です(3個と4個もあり)。からあげはモモ肉とムネ肉があり、品切れでなければ好きなものを盛り付けてもらえます。筆者はモモ3個、ムネ2個でお願いしました。


モモ肉3個とムネ肉2個。からあげは1個50gほどはありそうな大きさ

 1個50gほどはありそうな近年トレンドの大きめからあげです。まずはムネ肉からいってみましょう。衣はガリザク系食感。オリジナルの粉を使用しているそうで、そのレシピは門外不出。こちらは最近のトレンドの薄衣とは違い、やや厚めの印象です。


ムネ肉からあげ。大きくて食べごたえあり。味に深みのある、ちょっと珍しいからあげでした

 しかしこの衣がほっくりやさしい歯ざわりの肉と混じり合うと、肉汁と溶け合って、これがまた実にいい風味を醸します。旨みも十分で、甘みすら感じてしまう美味しさ。味に深みがありますね。そんじょそこらのムネ肉からあげとはひと味違います。

見事なまでのガリザク仕上げの衣がウマい!

 続いてモモ肉へ。ムネ肉とは違った食感で、ふっくらしています。こってり感はなく、あっさりしているのに、それが不思議なほどにウマい。はじめのひと噛みでは感じなかった旨みが徐々に口の中で拡散していき、気付くとのど付近まで占領されているような印象です。肉汁もたっぷり。かすかにとろみも感じ、肉の旨みがしっかり溶け出しているのがわかります。


モモ肉は旨みが時間差で迫ってくる印象。気付くとその美味しさに口の中が占拠されています

 こちらのからあげ、レシピは非公開だそうですが、2度揚げにこだわっているとのこと。サイズは大きめですが、熱の入り方は完璧です。そして評判通り、やっぱり衣が美味しい。「からあげは衣の味で決まる」というのがカラアゲニストとしての筆者の持論なのですが、こちらの衣はかなりの美味しさ。厚めの衣ですが、残留油感もなし。衣を厚めにすると揚げたあとに余分な油を吸ってしまうことがあるのですが、それがまったくないのです。


定食についてくる鶏スープも旨みがよく出ていて絶品です

 さっぱりしていて、それでいながらしっとり感のないガリザクした食感に仕上がっているのが今回の脱帽ポイントでした。秘伝の衣のレシピ、かなり気になります。ミステリアスな美味しさで、とてつもないこだわりを感じるんです。


制限時間35分の食べ放題定食もあります

 ちなみにこちらでは、ランチタイムに制限時間35分のからあげ食べ放題定食もやっています。これが若い人たちに人気で、女性でもオーダーする人がけっこういるそうです。

●SHOP INFO

店名:東京唐揚げランド

住:東京都渋谷区本町4-21-2 エフビル 1F
TEL:070-2663-2563
営:11:00〜15:00、19:00〜24:00
休:不定休

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。

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