湿った南風、岐阜で合流…愛知・三重は被害なし

7月14日(土)9時25分 読売新聞

 今回の豪雨で、東海地方では、岐阜県内で大雨特別警報が発表され、死傷者が出た一方、愛知・三重両県では、顕著な被害はなかった。大雨の範囲が限定的だった理由について、名古屋地方気象台は、特有の地形が関係しているとみている。

 岐阜県では、郡上市などで降り始めの6月28日から7月8日までの総雨量が1000ミリを超えた。この雨を降らせたのは、発達した積乱雲だ。通常、南の海上から運ばれてくる暖かく湿った空気が水蒸気を供給して生じる。同気象台によると、今回は、太平洋高気圧とオホーツク海高気圧が拮抗きっこうし、梅雨前線が停滞。暖かく湿った空気が前線を刺激し続け、各地で大雨となった。

 東海地方では、南からの空気が紀伊山地にぶつかって東西に分離し、東側の空気は、伊勢湾を経て北上。大阪湾に吹きこんだ空気も、西よりの風によって、平地を通り抜けて同様に流れ込んだ。この二つの空気が濃尾平野付近で合流、岐阜県上空に大量の水蒸気が集まったとみられる。さらに6日夜頃からは上空の寒気が偏西風によって流れ込み、大気の状態が非常に不安定となって積乱雲の発達を助長した。

 同気象台の寺嶋孝二・気象情報官は「今回は複合的な要因により、岐阜県で大雨となったが、雨の降り方に絶対的なパターンはない。常に最新の気象情報に注意してほしい」と呼びかける。

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