「ストレスは避けるべきものではない」 精神科医でもある住職の提言

7月16日(火)6時0分 文春オンライン

 精神科医であり住職でもある川野泰周さんが『集中力がある人のストレス管理のキホン』を出版した。川野さんの経歴は少し変わっている。



川野泰周さん


「私はお寺の息子で、小さいころから法事の手伝いをしていました。いろんな檀家さんが来られるのですが、すごく迷っている方がいる一方で、すごくにこやかなご家族もいる。さまざまな心の情景と向き合うなかで、人の心の本質を知りたくなって、お坊さんになる前に精神科医になったという変わり者なんです」


 なぜ本書を著したのか。


「いま時代が変遷しており、寄る辺がなくて不安になっている方が増えています。新入社員も会社に入って2、3年でくじけてしまうケースが多いといいます。はじめて一人の社会人として評価されることになったときに、これまで頼りにしてきたものが一気に打ち砕かれ、サバイバル能力や独自性を求められる。そういうときに『心の幹』を持っている人は強いんですね」


 本書では、禅と精神医学に基づいたストレスへの対処法が紹介されている。


「実はストレスは避けるべきものではありません。人との接触を避け続け、自分のまわりにバリアを張り巡らせてしまうと、引きこもりになってしまう。中高年の世代にも、そういう方は増えています。ストレスのなかには学びがあったり、成長の糧があるものです。本書によってストレスを上手に『管理』して、ストレスから学んでくれればいいな、と思っています」




(竹村 俊助/週刊文春 2019年6月13日号)

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