「田舎の離島から私に会いに来た両親。駅の人混みで母とはぐれた父が数日後、変わり果てた姿で帰ってきて...」

2022年7月16日(土)8時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Nさん

田舎から出てきた父が、自分に会いに来るまでの間に行方不明になってしまった。

近辺をいくら探しても、警察に届けても、見つからない。

しかし3日後、父は突然現れた。ボロボロの姿で......。

<Nさんの体験談>

30年以上も前、私は20代を愛知で過ごしていました。田舎は奄美のとある島で、両親が遊びに来たことがあります。

私が仕事をしている日中に、両親は電車で移動することに。

普段、電車はおろか、人混みにもほとんど慣れていない二人。慎重な母は色々と確認しつつ最寄り駅に着いたのですが、どのタイミングではぐれてしまったのか、父がいなくなってしまったのです。

沿線をくまなく探すも見つからず...

もともと父は、全てにおいて無頓着。生活する上ではほぼ全て母に頼りっぱなしなのに、やたらせっかちなんです。

慎重派の母とは正反対で、しかも方向音痴でした。

母から事情を聞いた私は仕事を早退し、夕方からは私の友達も加わって、線路の沿線、降りたかもしれない駅をくまなく探しましたが見つかりません。

警察に届け出を出すも事態は変わらず......そんな状態が続いた3日目の早朝のことです。

突如として父親は帰って来ました。

なぜか、ボロボロの状態で。

見ず知らずの人にお金を借りて...

聞くと、見ず知らずの方に小銭を借りたり、ダンプカーの運転席を借りたりして、夜を過ごしたという話でした。

夏場だったおかげで、夜も何とかしのげたようです。

数年後、お金を借りた方にお礼をしたい、と思い父親を伴って彷徨ったと思われるところを探したのですが、辿り着けませんでした。

もし、お心当たりのある方がいらっしゃれば、この場を借りてお礼を述べさせてください。

あのときは、ありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

Jタウンネット

「田舎」をもっと詳しく

「田舎」のニュース

「田舎」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ