【大学受験2025】東大、第1段階選抜の通過ライン引上げ
2024年7月16日(火)10時45分 リセマム
第1段階選抜とは、共通テストの成績を用いて2次試験の受験者を事前に選抜する制度。東京大学の一般選抜では、志願者が各科類の募集人員に対して予告倍率に達した場合、共通テストの成績により第1段階選抜を行い、第1段階選抜合格者に対してのみ第2次学力試験を実施する。
2025年度入学者選抜要項によると、前期日程における各科類の募集人員は、文科一類401人、文科二類353人、文科三類469人、理科一類1,108人、理科二類532人、理科三類95人の計2,958人。ただし、理科三類の募集人員については、文部科学省に2人増の認可申請中のため、97人への変更があり得るという。
一方、各科類の第1段階選抜の予告倍率は、文科一類が約2.5倍(前年度約3.0倍)、文科二類が約2.5倍(前年度約3.0倍)、文科三類が約2.5倍(前年度約3.0倍)、理科一類が約2.3倍(前年度約2.5倍)、理科二類が約3.0倍(前年度約3.5倍)、理科三類が約3.0倍(前年度約3.0倍)。理科三類を除く5科類で通過ラインが引き上げられる。
2024年度(令和6年度)入学者選抜(前期日程)で東京大学は、文科一類と文科二類で予告倍率に満たず第1段階選抜を実施しなかったが、全体では国公立大学の中でもっとも多い892人が、第1段階選抜で不合格になっている。予告倍率が下がることで、2025年度入学者選抜では、さらに多くの不合格者が出ることが予想される。