ジャニーズで今、何が起きているのか? 公正取引委員会の調査が入っていることは、どのメディアも知っていたはず

7月18日(木)14時51分 TABLO

画像は『GQ JAPAN (ジーキュージャパン) 2018年01・02月合併号』より

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ジャニー喜多川さんの死去から約1週間が経過した7月18日0時、時事通信が「公正取引委員会がジャニーズ事務所を調査した結果、独禁法違反につながる恐れのある行為が認められたとして同事務所を注意していた」ことを報じ、話題となっています。

その内容はというと、

SMAPの元マネジャーが立ち上げた事務所に移籍した。その前後に、3人が出演する民放番組の打ち切りが相次いでいた。関係者によると、公取委は、ジャニーズ事務所が民放テレビ局などに3人を出演させないよう圧力をかけた疑いがあるとして調査。その結果、直ちに独禁法に違反する事実は認められなかったが、違反行為につながる恐れがあったと判断した」

といい、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんら「新しい地図」への圧力についてだと報じられたのです。

実は業界内では、同事務所に公正取引委員会の調査が入っていることはかねてから知られた話でした。まるでこのことを予期してたかのような『ジャニーズで今、何が起きているのか?』(宝島社)から引用すると。

<SMAPが解散して約半年後の2017年7月7日。NHK『ニュースウォッチ9』で、「芸能人と所属事務所をめぐる問題について」という特集が組まれた。番組ではSMAP、のん(元・能年玲奈)、清水富美加(現・千眼美子)の名前をあげ、「公正取引委員会が、芸能事務所と芸能人が結ぶ契約のなかで、独占禁止法に抵触する不公平なものがないかどうか、調査を始めたことがわかりました」と報じた>

同番組では、事務所による芸能人への“圧力”について解説。ジャニーズ事務所にも圧力の片鱗が見えると示唆したのです。きっかけとなったは、SMAPの異様な謝罪会見だったといいます。

<公取委は2019年3月の時点で複数の芸能事務所やテレビ局に聞き取り調査に入っていますが、『最終目標はJ』だといいます。『J』とはもちろん、ジャニーズ事務所のことです>

それからすぐ、公取委からジャニーズ事務所に関する発表があると目されていました。しかし。

「不発に終わった」

と、とある週刊誌記者は言います。

「聞き取り調査をしたとしても、まさか本人たちが“圧力をかけました”というはずもないし、テレビ局側も“圧力をかけるよう言われました”と話すはずがないですから」

前出の『ジャニーズで今〜』にも、テレビ局関係者の話として、こうあります。

<昔からメリーさんは、所属タレントが辞めると徹底してあちこちに連絡をしたと聞いています。もちろん直接的な言い方はしませんよ。そして、テレビ局の人間が「嵐を使いたいんですが」とジャニーズ事務所に打診する。すると「誰が出るんですか?」と質問されるので「○○さんです」と返答すると、「じゃあ嵐は出ません」と。人気者を武器に、そういった駆け引きをするわけです>

さらに。

<とある番組で、出演が決まっていた若手イケメンタレントがいたんですが、「ジャニーズのタレントさんも出るから、今回、彼の出演はなしで」と、チーフプロデューサーから言われたことがあります(中略)「○○さんが出るんですか。それなら、あなたとの付き合いは今後考えないとですね」なんてことを昔何度か言われ、それで忖度するようようになった、というパターンはよく聞きます(中略)トラブルを避けることは局内で出世している人ほど確実にあります>

当の芸能人たちもそうした“忖度”を肌で感じてるようで、『週刊文春WOMAN』(19年正月号)での草なぎさんと笑福亭鶴瓶さんの対談で、鶴瓶さんが草なぎさんの民放出演について、

「今はまだちょっとあかんみたいなことを言う奴がおるやんか」

と語っています。

そうしたなか、公取委の調査が入ったことにより、

<テレビ局側が公取委に「圧力がない」ことをアピールするかのような動きもあった>

と、“アリバイ作り”も行われていたのです。

2019年4月27日、香取さんが『人生最高レストラン』(TBS系)に出演し、ビストロスマップの思い出を語りました。また、4月29日に放送された『総決算!平成紅白歌合戦』(NHK)では2003年に紅白に出場した際のSMAP5人の姿がVTRで流れ、スタジオでは嵐の松本潤が「大先輩ですよね。ずっとこう、勉強させていただいてきたグループです」と言及したほど。こうしたテレビ局の動きと、公取委が調査に入った時期が重なるため、

<テレビ局が、“圧力なんかありません”というアピールをしているように見えましたね。「新しい地図」の今回の地上波出演はテレビ局による“解禁”ではなく、“公取委に対するアピール”と見るのが正しいのでは>

といった見方になるのはごく自然なことです。

<結局、ジャニーズは公取委に睨まれても平気なんです。なぜならメディアがジャニーズを助けてくれるんですから>

しかし、報じられてしまった圧力疑惑。

冒頭の時事通信の記事にも、「注意したのは、事務所社長ジャニーズ喜多川さんが亡くなる前だったという」とあります。

「ジャニーさんがいなくなったとたんにこれですから、ここにも“忖度”が働いていると思わざるを得ません。ジャニーさんがいなくなり、“ジャニーズの求心力は落ちる一方”だと踏んだメディアが、公取委の動きを解禁したのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)

『ジャニーズで今〜』にも、こうあります。

<テレビ局の人間は風見鶏で、その時々で強いほうになびくだけ。ジャニーズもテレビ局のそうした大切をわかっていて、『テレビ局が寝返って、自分たちが公取委に刺されるようなことはないだろう』と安心しているのではないでしょうか>

ジャニーさんの死により、脆弱な利害関係で繋がっていたことがあらわになった両者。『ジャニーズで今〜』ではさらなる崩壊を示唆していますが、今後、ジャニーズ事務所周辺がめまぐるしく動くことは、間違いなさそうです。(じゅる王)

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