仏の中、激アツにつき 鎌倉大仏「胎内」一時的に閉鎖になる
2023年7月19日(水)8時0分 Jタウンネット
酷く暑い日が続いている。
そんな中で注目を集めたのは、2023年7月10日に投稿された、こちらの写真だ。
「只今、大仏胎内は高温につき、閉鎖しています」
......という文言が、日本語で記載されている。その他、英語、中国語(簡体字)、韓国語も併記されているようだ。
ツイッターユーザー「ぺぽ」さん(@0321pepoa_a)による投稿には、3万7000件を超える「いいね」(7月14日現在)が付けられるなど話題に。
「ぺぽ」さんは、続けてこうツイートしている。
「こちらは鎌倉の大仏様です」
鎌倉の大仏様とはもちろん、浄土宗の寺院・高徳院の本尊「銅造阿弥陀如来坐像」のこと。国宝だ。
Jタウンネット記者は早速、投稿者「ぺぽ」さんと、高徳院に、その状況を聞いてみた。
「拝観者さまの安全を鑑みて......」
投稿者「ぺぽ」さんによると、撮影したのは7月10日の14時ころ。「かなり日差しが強く暑かったです」と語る。関東地方では連日のように猛暑が続いていた。
「鎌倉の大仏には初めていきました。大仏に向かって座って拝んでいらっしゃる方がいたのが印象的でした。しかしかなり暑かったのかその方々も日陰で拝んでいらっしゃいました」(「ぺぽ」さん)
次に、Jタウンネット記者は高徳院に問い合わせてみた。応じてくれたのは寺務所の担当者だったが「ホームページ上で公表している事以外は、回答は遠慮させていただきます」という返事だった。
そこで高徳院のホームページ見ると、そこには次のように記載されていた。
【7/1〜】夏季胎内拝観の制限ならびに中止について
昨今の気温上昇に伴い、拝観者さまの安全を鑑みて7月1日より夏季の胎内拝観を制限させていただくことといたします。
詳細は下記の通りです。
7/1〜7/31
午前8時〜12時まで拝観受付
ただし胎内設置の温度計が示す数値が、拝観者さまの安全を確保できないと判断した時点で受付時間内に関わらず中止といたします
8/1〜8/31
高温が予想されますので、終日拝観受付を中止いたします
掲載日:2023.06.28
せっかく鎌倉大仏を訪れたのだから、胎内拝観をしたい気持ちはよくわかる。しかし大仏様も無理をしてほしくはないはずだ。
とにかく安全第一で、日陰で涼しくなったところからお参りするのがいいだろう。
どうしても胎内拝観したい場合は、暑さが落ち着くのを待ってほしい。