夏バテ?夏風邪? 微熱、体がだるい、重い、動悸、手足のしびれ……その不調、更年期のせいかも?

2024年7月21日(日)18時0分 婦人公論.jp


イラスト:小林マキ

女性ホルモンの減少により、さまざまな不調が表れる更年期。しかし、はじめは原因がわからず悩む人が多いようです。どんな症状があるのか、またその上手な乗り切り方を教えます(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

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動悸やめまい手足のしびれが出ることも




だるさや微熱が続く。めまいや頭痛がする……。風邪かな? と思うような不調は、もしかしたら更年期症状かもしれません。

「平均的な閉経年齢である50歳の前後約10年間(45〜55歳)を更年期といいますが、この時期はエストロゲンという女性ホルモンの分泌量がアップダウンを繰り返しながら減っていきます。その影響で脳の視床下部にあるホルモン中枢や自律神経が乱れ、さまざまな不調が表れるのです。動悸やめまい、頭痛、手足のしびれ、疲労感、不眠やイライラなど、症状は多岐にわたります」

そう説明するのは、自身が重い更年期障害に悩まされた経験から、2001年に日本初の女性外来を立ち上げた天野惠子先生です。

更年期症状かどうかを見極めるには


更年期世代は、子どもの進学や就職、親しい人との離別、親の介護といった精神的なストレスが増える時期とも重なりがち。それらの負担も加わって、いっそう自律神経が乱れやすくなるのだそうです。

体に表れる不調が女性ホルモンの減少による更年期特有の症状なのか、何かほかの病気によるものなのか、区別がつきにくいことも不安が募る原因になります。

「これといった持病もないのに調子がすぐれず、月経周期が乱れているようなら、更年期症状を疑いましょう。だるさや疲労感、胸が圧迫されるように痛む症状を訴える人もいます。とはいえ、疾患が増える年代でもあるため、安易な自己判断は禁物。症状がひどい場合は、きちんと病院で診察を受けましょう。更年期症状かどうかを見極めるには、婦人科か女性外来で、エストロゲンを1ヵ月間投与して様子を見てみるのも一つの方法です。症状が改善すれば、更年期症状だと判断できます」(天野先生。)

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