「自粛くだ自粛くだ自粛くだ」 道路表示板に現れた恐怖のメッセージ、設置者に原因を聞くと...

2020年7月21日(火)21時0分 Jタウンネット


奈良県で発見された恐ろしすぎる道路情報板が注目を集めている。

こちらはツイッターユーザーのてきしが(@texiga311)さんが投稿した映像だ。2020年7月19日19時ごろ、奈良県御所市で撮影された。

細長い情報板が掲げられているのは、国道309号の現道と旧道の分岐点。表示されたメッセージが右から左へ絶えることなく流れていく。

その内容は

「自粛くだ自粛くだ自粛くだ自粛くだ」

のエンドレスリピート。どんよりとした空の下、赤く輝く文字列。あたりに鳴り響くひぐらしの声と相まって、怨念めいた雰囲気だ。

「自粛してほしい」という思いが痛いほど伝わってくる。リピートしてしまったのは、入力時のミスだろうか。

てきしがさんのツイートには、映像を見た人から

「これは音も含めてホラーだ。多分朝までに誰か犠牲者が出るやつ」
「ひぐらしの鳴き声がまた不気味さを引き立ててますね...」
「ホラーゲームの導入みたいですね!!」

などの声が寄せられている。

21日、Jタウンネット編集部は真相を確かめるためにこの情報板を管理する奈良県高田土木事務所に取材した。担当者は

「原因がわからない」

と話した。

出るはずのない表示だった

土木事務所に尋ねたのは、(1)「自粛くだ...」はいつから表示されており、取材時点でも表示されているのか、(2)本来表示されたはずのメッセージの全文は何か、(3)なぜ「自粛くだ...」が表示されることになったのか——この3点だ。

まず、「自粛くだ...」がいつから表示されていたのかは「わかりかねる」と担当者。

情報板に流れるメッセージの入力は外部の業者に委託しており、筆者が電話取材を申し込んだ時点ではこのような現象を事務所は把握していなかったという。

電話を受けてこの情報板を確認したところ「自粛くだ...」が表示されていたため、本来表示されるはずだったメッセージに直すよう指示をしたそうだ。21日15時ごろ、修正されたのを確認した、と担当者。

では、現在はどんなメッセージが表示されているのか。担当者は

「この先カーブ 走行注意」

だと話す。自粛の「じ」の字すら登場しない。一体どういうことか。

担当者によると、現在のメッセージは20年6月1日から表示を始めたもの。その前月の5月は、緊急事態宣言が発出されていたため「不要不急の外出は自粛ください」と表示していたそうだ。

その一部が現れていた原因はわからず、おそらく機器の不調であるとしか言えない、と担当者。

ただ、6月1日には「この先カーブ 走行注意」の表示を確認し、また、機材の操作側では21日までも問題なく「この先カーブ 走行注意」になっていたという。

情報板でのみ「自粛くだ...」が表示されていたそうで、担当者も「不思議なメッセージです」といぶかしげだった。


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