「軸足はぶらさず、もう片足は死ぬほど遊べ」 秋元康、箕輪厚介に“刺した”言葉

7月21日(日)11時0分 TOKYO FM+

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。7月14日(日)の放送では、前週に続き、株式会社幻冬舎 編集者・箕輪厚介さんが登場しました。


高須光聖、箕輪厚介さん



◆箕輪厚介が「一番満たされる瞬間」

高須:自分でコンテンツやサービスを作ったりしないの?

箕輪:僕、ダメなんですよ、擦れちゃってて。すぐ方法を考えちゃうんです。西野(亮廣)さんチック。内容もこだわるんですが、どう売るか、どう作るか。それこそがコンテンツになっているから、今の時代にウケているんだと思います。みんな、マーケティングが好きじゃないですか。業界の人間でもないのに(笑)。

高須:本当だよね。

箕輪:若い人たちが僕の本に熱狂するのは、売り方がおもしろいから。でも、一番自分が満たされる瞬間は、文章を自分で書き終わったときですね。

高須:たまらんよね!

箕輪:コスパで言えば、適当な青年会議所で1時間喋るほうが儲かるんですよ(笑)。僕、それこそ見城(徹/幻冬舎代表取締役社長)の本もそうなんですが、文庫の解説とかを書くんです。ノーギャラなのに1〜2日潰れて、謎の仕事なんですけど(笑)、校了して、著者の方々に「めっちゃいい解説だね。ありがとう」と言われたり、読者の方々から「箕輪さんの解説、泣ける」とか言われると、僕のなかで一番こう……世間への“罪償い”じゃないですけど。僕の商売は(世間を)ちゃかしながらやっていると思うんですよ。だから、埋め合わせになっている気がして。

高須:俺は左手で戦っているけど、右手もそこそこ強いんやで、っていう。

箕輪:そうですね。誰にも評価されなくていいけど、それがなくなったら、僕はすごいつらくなるんじゃないかと思います。

◆著者と向き合う、編集者の心構え

箕輪:著者にガミガミとアドバイスするんじゃなくて、「待つ」「感想を言う」という2つがあるだけで、全然違いますよね。僕は著者に何かを言うことはほとんどないです。「何でもいいんだよ」と思わせるのが仕事。

高須:そうなんや。

箕輪:フォーマットを伝えたら、フォーマット以下にしかならない。最後に整えるのは如何様にでもできるから、著者には自由に暴れさせて、その人なりの「ワケわかんないことになっちゃってるわ」っていうのを、ピュッと最後に整える。そうすると、すごくオリジナリティがありつつ、読めるものになる気がします。

◆出版業界で「遊べる」理由

高須:これまで、「この人、面白いなぁ」と思った人は?

箕輪:毎回そうです。面白くないと、自分発信の企画はやろうと思わないんで。

高須:なるほどね。

高須:僕は起業家の本(を作ること)が多いんですけど、やっぱり起業家は面白いですよ。今の10代が熱狂する職業は起業家。昔はロックミュージシャンが「この世界を変えてやるぜ」と歌っていたのが、今は起業家が「こういうサービスで世界を変えよう」と言っていて、同じなんですよね。だから才能がめちゃめちゃ集まっているんです。この前作った書籍「実験思考 世の中、すべては実験」の、光本(勇介/株式会社バンク 代表取締役兼CEO)さんみたいな人たち。

高須:うんうん。

箕輪:光本さん、最初は「本をタダで出したい」と。僕は絶対に無理とは言わないと決めているので、じゃあタダで作って、0円だとたぶん流通させてもらえないから、勝手に紀伊国屋書店に置いて、そしたら店員がバーコードを読み取れず「なんだこれ?」ってなって、SNSでバズって、それがニュースになって、あとは手売りでいいじゃないっすか、みたいな——“会議芸”ですよね。それは僕が昔、放送作家に憧れて、バラエティ番組を作りたいと思ったときに憧れたもの。起業家の人は毎回、突拍子もないことを言うので、超楽しいです。

高須:へぇ〜!

箕輪:出版業界も編集者も、マジで変わっていないから、僕が変なことをやるとレバレッジが効くんですよ。毎回話題になる。しかも、斜陽産業なんで若手が一切入ってこないんです(笑)。だからこそ遊べる。まさに、高須さんとかがやってきた“企画”を、社会にぶつけて、反応を見ているんですよね。

秋元康のアドバイスは「刺さる」

高須:YouTubeのエンタメウィークがあって、そこのプロデューサーをやったんですよ。終わったあと、「老婆心ながら言いたいことがあって」と、秋元康さんから電話があって。「高須がいろんなことをやるのは全然かまわない。だけど、“放送作家・高須光聖”になっておいたほうがいいぞ。おまえがもし全精力をかけるなら(プロデューサーでも)いいが、そうでなければ、おまえがやってきたことが詰まっている“放送作家”でいたほうがいい」と。一番胡散臭いのはプロデューサーで、秋元さん自身が「プロデューサーと名乗ることで遠回りしてきた」から。それを30分くらい電話してくれて。

箕輪:すごい!

高須:その通りなのよね。

箕輪:それ、僕も相当言われました。「何をやってもいいけど、絶対に“編集者”と言え。どんなにペースが落ちてもいいから、本は出せ」と。そのときは会食だったんですが、「この場におまえが呼ばれているのは、本を売っているからだぞ。俺は作詞家だからだ。軸足だけは絶対ぶらさず、もう片足は死ぬほど遊べ」って。刺さりますよね。

高須:刺さるのよ! 優しいよね。秋元さんは(プロデューサーと名乗って)10年ほど遠回りして失敗したと。

箕輪:大事ですよね。編集者という、ほとんどの人が体験していないものをやっているから、何をやっても、みんな多少敬意をもって接してくれるけれど、僕はこの市場から出た瞬間、マジで丸腰のヤバいヤツ。

高須:ははは! やっぱり、編集者という軸足があるからやんね。ああ、なんかモノを考えたくなる空気にスッとなったわ。楽しかった!

箕輪:僕は「放送室」に憧れていたので、まさかこの椅子に座れるなんて。

高須:よく言うわ! また、ごはん行きましょうね。


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<番組情報>
タイトル:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組HP:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

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