イカの目と人間の足を作りだす遺伝子が一緒だった件(米研究)

7月23日(火)9時30分 カラパイア

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Image by falco from Pixabay

 イカの目をじっと見つめたことがあるだろうか? なんだか鏡でも見つめているようで、どこか薄ら寒さを感じるかもしれない。そのくらい人間の目と同じなのだ。

 イカやタコといった頭足類は、脊椎動物とは遠く離れた生き物のはずだ。それなのに、どちらもレンズで光の焦点を合わし、鮮明な視覚をえる洗練された目を進化させた。

 これほど複雑な器官であるのに、それぞれ独立した進化によってたどり着くことができた理由は、これまで生物学者にとって大きな謎だった。だが、その手がかりがついに得られたようだ。

 その手がかりとは、人間をはじめとする脊椎動物の四肢の最初の形成を導く遺伝子は、イカのレンズの形成をも導いているということだ。
・イカの胚を観察し遺伝子を研究

 イカのレンズがどのように形成されるのかを明らかにするために、ハーバード大学の研究者はアメリカケンサキイカという食卓でおなじみのイカの胚を観察し、いつ、どこで、どの遺伝子のスイッチが入ったり切れたりするのか追ってみた。

 すると驚いたことに、四肢を生えさせる遺伝子制御ネットワークが目が発達する最中にも働いていると判明したのだ。

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image credit:KOENIG LAB

・目の発達には四肢を発達させる遺伝子が関連

 試しに、多くの生き物でこのネットワークを阻害する「Wnt」という化学物質をイカの胚に加えてみると、目は形成されなかった。つまり、確かに目の発達には四肢を発達させる遺伝子が関係しているということだ。

 なお、このことは、自然がある目的のために利用した遺伝子を別の目的に使いまわすことがあるという事例でもあるのだそうだ。

 この結果は進化生物学に関する学会「Evolution 2019」(6月21〜25日開催)で発表された。

References:The genes that make squid eyes also make your legs | Science/ written by hiroching / edited by parumo

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