【検証】一番美味しいうなぎは!? 吉野家、松屋、すき家、なか卯の「鰻丼」を食べ比べてみた

2022年7月23日(土)10時49分 食楽web


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 夏になると無性に食べたくなるものの代表が鰻丼です。鰻専門店はだいたい美味しいことはわかっていながらも、焼き上がりに時間がかかり、そして高額です。また、スーパーや魚屋さんで買ってきて食べるのも良いですが、出先などではままならず……。そんなときに重宝するのが、牛丼チェーンや『なか卯』といった「丼屋さん」で出される鰻丼です。

 いずれも最安メニューであれば千円前後でいただくことができ、そして、サーブまでの時間も気にすることなく、サクッと食べることができます。もちろん、いずれのお店でテイクアウトも実施しており、シーンを問わず鰻丼を楽しめるのも嬉しいところ。

 ここでは2022年の夏『吉野家』、『すき家』、『松屋』、『なか卯』が実施している「鰻丼メニュー」をそれぞれテイクアウトし食べ比べ。各社の鰻の重さと合わせてご紹介していきます!

4社の中で最も高額なのには理由があった!『吉野家』の「鰻重一枚盛」


『吉野家』の「鰻重一枚盛」1097円(税込)※持ち帰りは1077円(税込)

 まずは『吉野家』の「鰻重一枚盛」から食べていきましょう。今回食べ比べる4社のうち、最も安いメニューでも千円オーバーで、なかなか強気な印象を受けます。牛小鉢をつけたり、鰻を「二枚盛り」にすると、さらに値段は上がっていくわけで、正直なところ「うーん」と思ったのですが、その鰻の重さを測って納得。「一枚盛り」にして102gありました。


「鰻重一枚盛」に乗せられた鰻の重量

 おそらく、この重さは部位によっても変わってくるはずなので、おおむね100g前後になると考えてください。ただし、いずれにしても今回比較する4社の中では最も多く乗せてくれています。


重量感だけでなく、味わいも吉野家らしくハイレベルな味!

 そして、肝心の味もハイレベル。味しっかり目のタレで焼かれた鰻は身がふっくらしており、食べ応え十分。もちろん、ご飯が進みまくります。食べ終わりでは約100g以上の満腹感を感じることができるほどで、これなら千円オーバーもやむなしと思いました。後述する他のチェーンと比べてもダントツのうまさとバランスの良さのように思いました。旨いぞ『吉野家』!

4社の中で最安!少しでも安く鰻を食べたい場合にもってこいな『すき家』の「うな丼」


『すき家』の「うな丼」850円(税込)

 続いて、『すき家』の「うな丼」を食べましょう。今回食べ比べる4社の中では最安の850円(税込)。もちろん、「特うな丼」にしたり、牛丼の頭を加えたりすれば、当然価格は上がっていきますが、少しでも安く気軽に鰻を食べたい人にはもってこいと思われます。


「うな丼」に乗せられた鰻の重量

 重量を測ってみると、70g。これももちろん部位によって多少の誤差は出るはずなので、おおむね70g前後と思っておくと良いでしょう。


見た目よりもタレの味が奥ゆかしく、『すき家』の品を感じます

 肝心の味は、鰻そのものは身が詰まっている一方、鰻特有の魚っぽい香りもありました。この辺は人によって好き・嫌いが大きく分かれるかもしれませんが、タレの味が見た目よりもずっと奥ゆかしく、塩味・甘さとも良い意味で主張控えめなのが好印象を抱きました。もちろん、ご飯との相性も抜群で、コストパフォーマンスも合わせて考えれば、『吉野家』と比較しても負けず劣らずといった印象を抱きました。

ガッツリ味わいたい人向けなパンチを優先!『松屋』の「うな丼」


『松屋』の「うな丼」880円(税込)

 続いて、『松屋』の「うな丼」を食べましょう。2022年の夏、各社が展開する鰻メニューのうち、販売開始が最も遅かったのが『松屋』でした。「待たされた感」がある分、何故か他社以上にその味に期待感が高まります。


「うな丼」に乗せられた鰻の重量

 重量を測ってみると、84g。もちろん部位によって多少の誤差は出るはずなので、おおむね85g前後と思っておくと良いでしょう。


濃い目のタレのパンチによって、鰻の味覚を十分楽しむことができます

 さっそくいただいてみると、今回食べ比べる4社の中では最もタレのパンチが強く、甘さ・塩味とも濃い目です。人によって好みは分かれそうに思いましたが、筆者的にはこれはこれでアリ! 何よりこの濃い目のタレが84gの鰻の味を存分に引き上げ、これまたご飯が進みます。夏バテ防止も含めて、鰻丼によって強いパンチを味わいたい方には最適のように思いました。

錦糸卵と合わせていただく上品な鰻丼!『なか卯』の「うな重」


『なか卯』の「うな重」880円(税込)

 最後に、丼もの・うどんで有名な『なか卯』の「うな重」を食べます。親子丼などの「卵とじ丼」が得意な『なか卯』だからか、鰻の傍らには錦糸卵が添えられています。これは嬉しいと思う一方、「その分、鰻の量が少なかったらイヤだな」と少々の不安を抱きつつ、鰻の重量を測ってみました。


「うな重」に乗せられた鰻の重量

 重量を測ってみると77gで、『すき家』よりも1割ほど量が多くてホッと安心。もちろん、こちらも部位によって多少の誤差は出るはずなので、おおむね77g前後と思っておくと良いでしょう。


甘さが際立つタレは見た目よりもサッパリとた上品な味でした

 さっそくいただいてみると、濃そうにも映るタレは、意外とサッパリしており甘さのみが際立っています。牛丼チェーンの3社とは一線を画す品の良い味わいで、いわば前述の『松屋』の対極のような印象です。

 かと言って物足りなく感じることはなく、鰻そのものの味わいのおかげで、こちらもまた美味しくいただけました。錦糸卵が箸休め的に楽しめる点も嬉しく、夏場、食がいまいち進まないときのエネルギー補給にも良いように思いました。

【まとめ】『吉野家』は高額ながら別格の味、コスパなら『すき家』、パンチなら『松屋』、品の良さなら『なか卯』に決まり!


各社とも鰻丼の個性がまるで違うことがわかりました(食楽web)

 一見同じようにも見える『吉野家』、『すき家』、『松屋』、『なか卯』の鰻丼ですが、各社とも鰻専門店にはできないコストパフォーマンスを意識しながらも、他社との差別化など、さまざまな思いによって開発に取り組んでいることがヒシヒシと伝わってきました。

 高額ながら最もハイクオリティの鰻丼を食べたい場合は『吉野家』、コストパフォーマンスを求めるなら『すき家』、パンチある強い味わいを求めるなら『松屋』、品の良い鰻丼を食べたい場合は『なか卯』……筆者はこんな風に感じました。いずれのチェーンも、鰻メニューは夏場限定です。是非あなた好みの鰻丼を食べ、この暑い時期を乗り越えてくださいね!

(撮影・文◎松田義人)

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