働き男子、働き女子のマネーのたしなみ 第20回 ボランティア活動の前に加入しておきたい保険

7月19日(木)16時8分 マイナビニュース

つい先日のコラムで大阪北部地震について触れたばかりだというのに、またしても大変な被害が出ている災害が発生してしまいました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災した地域の一日も早い復興を願わずにはいられません。

そのために今回も多くのボランティアの方たちが現地を訪れ、復興へのお手伝いをしてくださっています。しかし心配なのがこの暑さ。今は夏のため暑さとの戦いもありますが、そもそも被災地でのボランティア活動には危険も伴います。ボランティアの方自身が安心して活動できるよう、今回はボランティア保険について解説していきます。

○ボランティア活動には2つのリスクが伴う

無報酬で被災地などにボランティアとして参加してくれる心意気には本当に頭が下がる思いです。しかし特に被災地などのボランティアは様々な危険も伴います。万一ケガをした場合、治療費などの負担がかかってしまうのでは気の毒すぎますよね。ボランティアに参加する際はぜひボランティア保険に加入することをお勧めします。

ボランティアに参加する場合のリスクとして、まず自分の身体に対するものがあります。例えば事故やケガ。活動中の転倒など、日常的なボランティア活動でも少なくありませんが、特に被災地の場合、もともと安全な環境ではないため、再度の災害もないわけではありません。また、そこまで大事には至らなくとも、例えばがれきの片付けをしていてケガをすることもあります。あるいは今回のように猛暑の中での作業で熱中症になり、搬送された人もいます。また、今後衛生面での問題も指摘されており、食中毒や感染症などの危険も、日常の生活よりはるかに高まります。

さらにもうひとつ注意しないといけないのが、損害賠償責任です。これを意識している人はあまり多くはないと思いますが、たとえ無償のボランティア活動といっても、活動中に物を壊してしまったというような場合、賠償責任が生じます。このように万一の場合、ボランティア団体の負担または本人の自己負担となってしまいます。

ボランティア保険では、これらについて補償されます。

あるボランティア保険の例
1. ケガに対する補償
(1)死亡保険金
(2)後遺障害保険金
(3)入院保険金
(4)手術保険金
(5)通院保険金

2. 損害賠償に対する補償
(1)賠償責任保険金
○参加を決めたらまず確認

ボランティア保険は団体加入あるいは個人加入がありますが、被災地などのボランティアの場合、社会福祉協議会で加入するのが一般的なようです。

社会福祉協議会は、民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織で、「社協」の略称で呼ばれることも多いです。全国社会福祉協議会のもと、市区町村社会福祉協議会(市区町村社協)が各地域の福祉活動やボランティア活動の支援などを行っています。

HPで今回の平成30年7月豪雨災害ボランティアに関する情報を開示していますので、ボランティアを希望する人はまずこちらを確認すると良いでしょう。HP上でも書かれていますが、自宅最寄りの社会福祉協議会でボランティア保険への加入を要請しています。
なお、ボランティア保険には、基本タイプと天災タイプがあります。天災タイプは地震・噴火または津波によるボランティア自身のケガも補償してもらえるので、被災地でのボランティア活動では天災タイプの加入が安心でしょう。

ボランティア保険では、現地の補償だけでなく、自宅と活動場所の往復の途上も補償の対象です。せっかく尊い気持ちで被災地再建のお手伝いをしてくださるのですから、それ以上の金銭的な負担は極力少なくて済むにこしたことはありません。

まだしばらくはボランティア活動が必要と思われます。夏休みを利用して参加する方も多いと思いますので、ぜひボランティア情報および保険詳細などを確認し、万全の準備で臨んでいただきたいと思います。

○鈴木暁子
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)。キャリアコンサルタント。FPオフィス Next Yourself代表。
「多様化するライフスタイルに応じたライフプラン・マネープランづくりが重要」という視点で、企業、自治体、大学オープンカレッジなどで年間約50回のセミナー・講演を行うほか、新聞、雑誌・WEBなどで精力的に情報発信をしている。
「お金はいい使い方をしてこそ活きる」をモットーに、これまでに数百件の家計診断のほか、 個人コンサルティングも行っている。資産運用、ライフプランニングを得意とし、特に共働き夫婦のライフプランニング、リタイアメントプランニング、高齢期のお金と住まい、相続設計に力を入れている。著書に『100歳まで安心して暮らす生活設計』(実業之日本社)。

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