バスタ新宿「バス利用者に優しくない」説は本当? 現地の状況、確かめてみると...

2019年7月25日(木)6時0分 Jタウンネット


「バスタ新宿」は、東京都の新宿駅南口地区にある鉄道駅や高速バスターミナル、タクシー乗降場などを集約した交通ターミナルだ。2016年春に開業し、多くの人に利用されている。


その「バスタ新宿」に関して、いまツイッター上で激論が交わされている。


「バスタ新宿」には、高速バスで移動する人にとって、必要な施設が足りないのではないか。同じビルの中には、ハイソでおしゃなテナントは入っているようだが、バス旅行者が利用したいと思う、コスパの良い店が見当たらない。そんな意見が共感を呼んでいるのだ。


いったい実態はどうなっているのだろう。そこでJタウンネット記者は2019年7月23日、新宿駅南口にある「バスタ新宿」に行ってみることにした。


「そもそもロッカー足りてねえし...」


「バスタ新宿」という名前は聞いていたが、現地に行ったのは実は初めてだった。新宿駅南口、甲州街道を挟んだ向かい側にある。そもそも何階なのかも定かではなく、不安に駆られながら、エスカレーターを乗り継ぎ、4階まで上った。


ようやく入口に着いた。「バスタ新宿」の正式名称は、「新宿高速バスターミナル」というらしい。ここで床に導線を示す標識があることに気が付いたが、やや分かりづらい気がする。ツイッターには、こんな声も寄せられていた。


「ターミナルへの導線が分かりにくいのでそれもイラッとポイント」
「まじあの導線なんなんだよと思ったわ」



日本人でもそうなのだから、外国人旅行者にはかなりの難関かもしれない。


入口の横には、コインロッカーが並んでいる。数はこれで十分なのだろうか。ツイッターにはこんな声も寄せられていたが......。


「荷物抱えたまま外出るのも面倒だし、そもそもロッカー足りてねえし......」
「バスタで圧倒的に足りないのはトイレとコインロッカー」



ロッカーの数は、小型(100円)が50個、中型(200円)が46個、大型300円が46個だという。だが、使用中のコインロッカーが多かった。


「椅子足りてませんよねぇ」


ターミナルの中は、かなり広い気がする。発券窓口や自動発券機が片面に並び、その前に待合室のようなスペースある。待合室はここだけのようだ。ツイッターには、次のような意見もあった。


「でもあそこに一番足りないのは圧倒的に椅子です...」
「椅子足りてませんよねぇ、おしゃれな待ち合いなのに皆座れなくて疲れたどんよりした空気漂ってる印象あります」



長時間のバス旅行をする人にとっては、現在の待合室は相当に評判が悪いようだ。「椅子が足りない」という声が目立つ。ここで思い起こすのは、空港ゲート前の待合スペースだ。あそこまでは無理としても、もう少し座れる椅子があるといいかも...。


もう一つの不満は、トイレについてだ。ツイッターには、こんな声もあった。


「長旅の前後にトイレを済ませたい利用者がトイレ入り口の長蛇の列を見て絶望するんだよ、あそこは。高速のSA並みのトイレが必要」
「トイレの数とか間違ってるとは思う」



Jタウンネット記者もトイレ(男性用)に入ってみたが、普通のオフィスのトイレと同じくらいのスペースだった。男性用の個室は5個だった。


時間帯によっては、男性用はともかく女性用は長い行列ができることもあるのかもしれない。女性用トイレの案内表示には、パウダーコーナーの案内もあったが、スペースは大丈夫だろうか。


「バスに乗ることを前提とした施設を優先してほしい」


ショッピングの施設は、ファミリーマートのバスタ新宿店とバスタ新宿THE土産SHOPの2店のみ。ファミマは混雑していたが、土産SHOPは閑散としていた。


ターミナル施設外の同じビルの中にも商業施設はあるのだが、「なんだかハイソでおしゃなテナントいっぱいで」バス旅行者には敬遠されているようだ。


確かに、ちょっと敷居が高いような印象。高速バスの出発前に気軽に利用するといった雰囲気ではなさそうだ。


「バスタ新宿の入っているビルのテナントは、ほぼバス利用者向けではない感じですね...もう少しバス利用者向けの店舗が増えてほしいのは同意です」
「バスに乗ることを前提とした施設を優先してほしいですね」



Jタウンネット記者は「バスタ新宿」をザっと見ただけだが、バス旅行者にとっては辛い体験から来る、積もり積もった疑問や不満があるのだろう、ということだけは分かったような気がする。


それにしても、ツイッター上の大激論はまだまだ収まりそうにない。


Jタウンネット

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