マンション高騰で注目の一戸建て- 2階リビングのメリット・デメリットは?

7月25日(木)0時8分 マイナビニュース

新築マンション価格が高止まりを続けているなか、建売の一戸建てを検討する人が増えています。土地こそ広くないものの、コンパクトな間取りで価格に手が届きやすいというのが最大の魅力です。

そのコンパクトな一戸建てでよく見られるのが2階リビング。今回は2階リビングのメリットとデメリットを解説していきます。

○首都圏の新築マンションの平均価格は6000万円超!

首都圏を中心に、新築マンションの価格高騰が続いています。不動産経済研究所が発表した2019年6月のデータによると、首都圏で販売されているマンションの平均価格は6093万円(※1)。2016年以降、平均価格が5000万円台を下回ったことは一度もなく、高止まりが続いています。

一方でマイホーム購入を考える世代の給与所得は伸び悩んでいて、国税庁が発表した平均給与所得は432万円。男女別にみると、男性532万円、女性287万円となっています(※2)。

仮に夫婦共働きで収入合算したとしても819万円。購入できる住宅価格として「年収の5〜7倍」という目安がありますから、物件価格の目安は4000万円台後半から5000万円台となります。しかし、新築マンションの6000万円台〜7000万円台という価格を考えると、買いたいけれど、どうにも手が届かない状況です。

そんななか、選択肢になっているのが都市部の一戸建てです。一戸建ての平均価格は、東京都5958万円、神奈川で4976万円、千葉3723万円、埼玉県では4152万円(※1)。車庫がついてコンパクトな間取り、何より手の届く価格帯というのが人気の理由です。こうした都市部の一戸建ては圧迫感を感じさせないために、2階リビングとなっていることがほとんど。ただ、都市部での2階リビングはメリットも多いのですが、一方で知っておきたいデメリットもあります。
○日当たりがよく、プライバシーを守れる

まずは2階リビングのメリットから解説しましょう。
(1) 日当たりがよく明るくて快適
(2) 外からリビングが見えず、プライバシーを守れる
(3) LDKが一体化していて、家族だんらんの場に
(4) 春、秋、冬は温かい
(5) バルコニー、テラス、吹き抜けで開放的に

都市部では住宅が密集しているため、日当たりを確保しつつ、プライバシーを守ることが求められます。2階リビングは日当たりとプライバシー、この2つの難問をクリアでき、外から部屋が丸見えになることも少なく、日当たりのよいリビングを実現できることが多いのです。

リビング・ダイニング・キッチンと一体化しているケースが多いので、食事やだんらんなど、家族全員が集い、気持ちよく過ごせることでしょう。

また、プランによっては、リビングに隣接してバルコニーやテラス、吹き抜けなどを設けることで、驚くほど開放的な空間になることも。立地によっては抜け感がある眺望も期待できることでしょう。また、日当たりがよく、春〜秋、冬はぽかぽかと暖かく過ごすことができます。
○毎日の上り下り、家電の搬入、片付けに要注意

快適に過ごせる2階リビングですが、知っておきたいデメリットもあります。

(1) 荷物を持っての階段の上り下りが負担に
(2) 家具・家電の搬入にも注意
(3) 1階は寒くて暗いため、死蔵スペースになりがち
(4) 断熱・遮熱対策をしないと夏、暑い
(5) 階段掃除が必要。家事動線にも注意
(6) ワンフロアの面積が狭く、収納の工夫が必要に

やはり、大きいのは階段の存在です。日々、荷物を持っての上り下りが発生しますし、大型家電をはじめとする家電の搬入にも留意しなくてはいけません。階段の掃除も日々、必要になることでしょう。

また、1階の活用法についてもしっかり考えておきたいところ。暗くなりがちなので単なる荷物置き場になるなど死蔵スペースになってしまうことが多いので、寝室にするのか、子ども部屋にするのか、それとも浴室と洗濯スペースにするのか、思い切ってファミリークローゼットのように活用するのか、部屋のイメージを持っておきましょう。

2階リビングは日当たりがよい半面、方角によっては夏、暑くなりすぎるということもありえます。遮熱対策、断熱対策をし、真夏でもしっかり快適に過ごせる工夫をしたいところです。

また、ワンフロアの面積が限られるため、家事動線、片付け動線をしっかり考えておかないと、日々の家事、掃除が負担になります。特にリビングには人もいることで物も集まります。大型収納がない場合は、見せる収納が得意な人でないと、「リビングがごちゃごちゃする」「リビングが片付かなくてイライラする」になりがちです。
○小さな子どもがいる家庭は転落・転倒にも注意を

加えて、小さな子どもがいる家庭であれば、転倒や転落にも注意したいところです。最近ではデザイン性などからスケルトン階段・シースルー階段などを採用するところもあります。一般的な箱型階段と違い、こうした階段は段と段をつなぐ板がないため、特に小さい子どもは転倒や横転の危険性があり、避けたほうが無難です。

また、2階・3階のテラスやバルコニーからの子どもの転落も気をつけたいところ。手すりがあるから大丈夫と思っていても、テラスなどに足の踏み場になるものがあると、乗ってしまい、気がついたら転落していたという事故も起きています。

デメリットや注意点もありますが、やはりメリットも大きいのが2階リビングの一戸建てです。自分たちの暮らしに合うか、よく考えて検討するとよいでしょう。

○嘉屋恭子
フリーライター。編集プロダクションなどを経て、2007年よりフリーランスで活動。主に住まいや暮らしに関わる分野で取材・執筆を続ける。FP技能士2級取得

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