東京都、子供向け「性被害防止啓発動画」公開
2024年7月26日(金)13時15分 リセマム
子供に対する性暴力は、将来にわたり被害者の心身に甚大な影響を及ぼし、かつ、人権を著しく侵害する卑劣で悪質な行為だ。しかし、性犯罪・性暴力被害の相談件数は、増加傾向にある一方で、被害者が子供の場合、「恥ずかしくて誰にも言えなかった」「被害かどうかわからない」などの理由から、半数近くが被害に遭ってもだれにも相談しなかったという実態がある。性被害を未然に防ぐには、子供たちが性暴力について正しい知識を得ることが重要と考えられる。
そこで今回、東京都は性暴力の内容や、性暴力などを受けた場合の対処方法をわかりやすくまとめたアニメ動画を制作した。10代に人気のイラストレーター「もじゃクッキー」さんの作画による動物キャラクターを使用している。
動画は小学校高学年向けと、中高生向けに分かれており、小学校高学年向けでは「大切な心と体を守るために」をテーマに、他者のプライベートゾーンを見たり触ったりする行為そのものがいけないことである、というメッセージを平易な言葉で伝えている。
また、中高生向けには「『性暴力』ってなに?」をテーマに、性暴力とは何かについてストレートに伝えるとともに、中高生に身近な事例を盛り込み、自分事として考えるよう促している。
動画は、東京都の公式動画チャンネル「東京動画」や、東京都「子供政策連携室YouTubeチャンネル」に掲載している。また、夏休みは子供たちが活動する機会も増えることから、より広く視聴できるよう、都内の映画館やYouTubeでの広告配信も実施する。
東京都は今後も子供の目線から、子供へのサポートの強化に取り組んでいくとしている。