市川紗椰が最近、お気に入りの「クリームシチューの名店」

7月26日(金)6時40分 週プレNEWS

「プリマベーラ」のクリームシチュー。このお店が好きすぎて、ニートの友達を働かせようと連れていったが、不発
「プリマベーラ」のクリームシチュー。このお店が好きすぎて、ニートの友達を働かせようと連れていったが、不発

『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は、最近気になっているという「クリームシチュー」について語ってくれた。

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日に日に暑くなってくるこの時期に、冬のグルメの話題で申し訳ないんですが。最近、クリームシチューが気になっています。

というのも、クリームシチューってどこの洋食屋さんに行ってもあまり見かけないんです。同じホワイトソースを使ったクリームコロッケやグラタンはあるのに、クリームシチューだけないのは不思議な気がします。

考えてみるに、ホワイトソースは煮込むと傷みやすいので、作り置きできないのが弱点かもしれません。この点で、ビーフシチューやカレーとは違います。

そんなことをつらつら考えながら、そもそもクリームシチューはどういう成り立ちで生まれた料理なのか調べてみました。その結果わかったのは、これが戦後の日本生まれの料理だということ。

もともとは戦後の食糧難のなかで、栄養不足を補うために脱脂粉乳と小麦粉で作った「白シチュー」というものが学校給食で提供されるようになったのが始まりだそうです。

この給食のメニューをヒントにして、1960年代にハウス食品が「クリームシチューミクス」という商品を発売し、今私たちが食べているあのトロッとしたクリームシチューが生まれました。

西洋の料理を日本人がアレンジした食べ物を洋食と呼びますが、成り立ちからするとクリームシチューは洋食でさえない日本独自の料理のようですね。こうした点や、戦後の給食で出されていたイメージがあったせいか、ハレの日に食べに行くものだった洋食屋さんでは広まらなかったのかもしれません。

実はなぜ私がクリームシチューのことを考えているのかというと、お気に入りのお店が閉店してしまったからです。以前は「銀座 古川」というカレーとシチューの専門店のクリームシチューが大好きで、よく食べていました。

海鮮系のとても濃厚なシチューで、スプーンで底を探るとホタテ、エビ、ズワイガニなどさまざまな魚介類が出てきます。もとはハンバーグ探しの途中で出会ったお店ですが、クリームシチューのおいしさに気づいてからはずっとそればかり食べていたのに、ちょっと行かないうちに閉店してしまいました。

まだ現役でやっているところでは、神保町の喫茶店「プリマベーラ」のクリームシチューも大好きです。ここは野菜が盛りだくさんで見た目が豪華。味はとっても優しくて、一般家庭ではマネのできない完成度です。

このお店はなんでもおいしくて、ボルシチューというボルシチをアレンジしたメニューや、プリマムッシュというリンゴとチーズとハムのホットサンドなどもオススメです。"私の好きなお店トップ3"に入る名店ですね。

また、新宿の「スンガリー」のホワイト・ビーフストロガノフもおいしいです。厳密に言うとクリームシチューではないのですが、たぶんベシャメルソースをたっぷり使っていて、オーブンで焼いているのでグラタン感もあります。

また、大阪の本町にある「ゴールド」は、クリームシチューと一緒にバターライスがついてくるんですが、そのバランスがとてもいいです。こうした名店の味を絶やさないためにも、もっとクリームシチューをお店で食べましょう!

●市川紗椰(いちかわ・さや)
1987年2月14日生まれ。アメリカ人と日本人のハーフで、4歳から14歳までアメリカで育つ。現在、モデルとして活動するほか、J−WAVE『TRUME TIME AND TIDE』(毎週土曜21時〜)などにレギュラー出演中。今回のテーマについて語った日の夜に、「銀座 古川」が鎌倉へ移転オープンしたことを知り、歓喜

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