近未来的フォルムが美しい。約50年前にデザイニングされた、フォード社のコンバーチブル仕様のコンセプトトラック

7月27日(土)18時30分 カラパイア

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 屋根付きからオープンカーにできるなど、外観が変えられる車はたまに見かけるが、今からおよそ50年前にアメリカの自動車メーカーが作ったコンセプトカーが注目を集めている。

 この車は「レンジャーⅡ」というピックアップトラックなのだが、なんとボタン一つで乗員区画が広がり、2人乗りから4人乗りになる胸アツな設計がなされていた。
 
 斬新なコンバーチブル仕様のコンセプトトラック。一歩先行くデザインを形にしていたフォードの車がこちらだ。

※音量注意
#1631. Ford ranger 2 1966 (Prototype Car)

・フォードが発表した水色のコンセプトトラック

 レンジャーⅡは1966年にフォードが発表したコンセプトカーだ。

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 曲面のフロントガラスや長方形の高輝度ヘッドライトが目を引く珍しいデザインで、ボディは鮮やかな水色だった。

 車高は1.4メートルで長さは5.4メートル、幅は2.1メートルあり、特別な展示の際はおよそ6.4Lの V8エンジンが使用されたという。


・機能的な内装の近未来的な外観

 フロントガラスは特別な強化プラスチックで、フロントグリルはアルミ押出材、荷台の床はクルミ材が使用されていた。

 起伏あるバンパーや美しいボディカラーも近未来的な外観に一役買っていた。

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 曲線的なバケットシートやパワーステアリング。当時は最新だった自動変速機、AM / FMラジオやエアコンなど機能的な内装も特徴だったという。


・2人乗りから4人乗りになるコンバーチブル仕様

 フォードの広報によると、レンジャーⅡは乗員区画を拡張して座席を増やせる超近代的なピックアップトラックだった。

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 2人乗りのピックアップトラックの時の荷台の長さは2.4メートル。これはフォードのピックアップトラックF-250の荷台の標準サイズと同じだ。

 その状態でコントールボタンのスイッチを入れると、乗員区画の後ろの屋根の部分が46センチ後ろにスライドする。

 そのすき間に小さな窓付き屋根のパーツが立ち上がり、後部座席となる2つバケットシートが展開されるようになっていたという。

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 画像のみでわかりにくいかもだが変形後のレンジャーⅡ。
 荷台側に移動したルーフ後部の前に延長用ルーフが入り乗員区画が広がった。

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 この変形によって荷台は短くなるものの、4人乗りのセダン/トラック型に切り替えることができたという。

 しかも当時はその様子を披露できたらしく、およそ2年ほどあちこちで展示されたらしい。
 
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・シボレーSSRみたいな車をイメージ

 設計を担当したアメリカの工業デザイナーのシド・ミードは当時を振り返り、こんな風に語っている。

レンジャーⅡは(今でいう)GMのシボレーSSRみたいに、ルーフが開いて変形するピックアップトラックをイメージしてデザインしたんだ


参考:オープンカーにもなるシボレーSSR(2003–2006)
Chevy SSR convertible top demonstration
 
 実際に製品化はされなかったものの、レンジャーⅡの斬新なデザインがその後の車業界に何らかのインスピレーションを与えたりしたんじゃないかな。

References:designyoutrust / therangerstationなど /written by D/ edited by parumo

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