京アニ応援メッセージを環境保護の募金箱に掲示 セブンイレブン「店独自で募金を実施、混乱を与えた」
2019年7月30日(火)12時32分 BIGLOBEニュース編集部
京都府にあるセブン-イレブン店舗が、京都アニメーションへの応援メッセージを環境保護の募金箱に掲示し、物議を醸している。セブン&アイ・ホールディングスは取材に対し、「店舗が独自の判断で京都アニメーションへの寄付を募った」と説明、混乱を与えるような行為だったとして謝罪した。
セブン-イレブン店舗には、環境保護等の社会貢献活動を目的としたセブン-イレブン記念財団の募金箱が設置されている。京都アニメーション第2スタジオ近くにある店舗は、この募金箱の表面に京都アニメーションを応援するメッセージを掲示。「京都アニメーション制作 劇場版 Free!-Road to the World-夢 絶賛公開中!! 映画を見に行ってみんなで応援しよう! お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。」と記されていた。
セブン-イレブン記念財団のホームページによると、災害によって深刻な被害が発生した時には募金箱のステッカーを張り替え、義援金募金活動を行っているという。しかし、今回の応援メッセージには用途等が記されておらず、箱下部には「セブン-イレブン記念財団」の文字も見えていたことから、「募金の充て先が京アニとは一言も書かれてないし 単に広告貼り付けてるだけな気がする」といった憶測がTwitterで拡散。「勘違いさせて募金させようとしてるとしたら悪質」「人の不幸を利用して人の善意を貪るなんて、詐欺以外のなんだというの?」といった批判の声も寄せられている。
セブン&アイ・ホールディングスは取材に対し、店舗が京都アニメーションのために「皆さまから寄付を募りたいと独自の判断」で実施したと説明。既に京都アニメーションの支援金預かり口座に全額入金を済ませたという。一方で、「混乱を与えてしまうような行為や表現があったことにつきましてはお詫び申し上げます」と謝罪。今後は、同様のことが発生しないよう加盟店とコミュニケーションを取っていくとしている。