埋葬されて6年後、掘り起こされた花嫁は生前の姿そのままだった。「イタリアの幽霊花嫁」にまつわるゾクっとする物語

7月30日(月)20時30分 カラパイア

0_e1

 マウント・カーメル墓地は、イリノイ州シカゴ郊外のヒルサイドにある広大なイタリア系カトリックの共同墓地である。

 ここにはローマカトリック司祭や枢機卿が多数眠っている。さらに、アル・カポネやダイオン・オバニオンなどの有名なギャングの墓もここにある。

 だが、ここのもっとも有名な住人といえば、ジュリア・ブッコラ・ペッタ、別名イタリアの幽霊花嫁だろう。

 この幽霊花嫁の死にまつわる話は悲劇的で、その後に起こった出来事はまったくの謎としか言いようがない。

 母親の夢の中に現れて助けを求め、何年もたって墓から掘りおこされた遺体が驚くべき状態だったり、彼女の幽霊が頻繁に目撃されたりと、ジュリア・ペッタは、この広大な墓地の中で間違いなくもっともよく知られているひとりだ。


The Supernatural(?) Italian Bride Mt. Carmel Cemetery

・ジュリア・ペッタとは?

 ジュリア・ブッコラ・ペッタは、1891年6月6日にイタリアに生まれた。

 1913年に父親のジョージが亡くなった後、母親のフィロメーナはジュリアと共にアメリカに渡った。シカゴに引越して、すでに移住していたジュリアの3人のきょうだい、ヘンリー、ジョゼフ、ロザリアと合流した。

 1920年6月、ジュリアはシカゴの聖ロザリオ教会で、マシュー・ペッタと結婚した。結婚式後、ほどなくジュリアは妊娠したが、深刻な合併症になってしまった。

 1921年3月17日、ジュリアは高熱に苦しみ、出産中に亡くなった。残念なことに息子フィリッポも死産だった。

 イタリアの伝統では、女性が出産で死ぬと、殉教者として扱われることになっていた。

 ジュリアは白いウェディングドレスを着せられて、死んだ赤ん坊とひとつの棺の中に安置され、マウント・カーメル墓地に埋葬された。

1_e2


・ジュリアの母親の奇妙な夢

 ジュリアが埋葬されてほどなく、母親のフィロメーナは奇妙な夢を見るようになった。

 死んだジュリアが現われて、母親に墓を掘り返すよう頼んだというのだ。取り乱した母親は、娘がまだ生きていると確信して助けを求めた。

 司祭や地元警察、墓地の管理者のところへ行って、娘の墓を掘りおこすよう頼んだが、許可がおりたのはそれから6年もたった1927年のことだった。

 やっとジュリアの棺が地中から掘り起こされたが、蓋を開けるとそこには誰もが目を疑うような光景が待っていた。


・掘り起こされた遺体は生前の姿そのままだった

 埋葬されてから6年もたっているのに、ジュリアの遺体はまるで生きているときのままだったのだ。
赤ん坊の遺体は朽ちていたが、ジュリアの体はまったく腐敗しておらず、ただ眠っているだけのように見えた。

 以下の写真は掘り起こされたときの、棺の中の完璧な状態の彼女の姿を写した写真である。

2_e0

 家族や友人は、ジュリアが聖人になった証拠だと確信した。

 再び埋葬され、ジュリアの墓には大きな記念碑が建てられた。花嫁衣裳を着て、花のブーケを持ったジュリアの等身大の像が建てられたのだ。

4_e0

 像の姿と同じウェディングドレス姿の彼女の実際の写真も飾られた。

 イタリア語で「6年後にやっとわたしは悪夢から解放された」と書かれた碑文もつけられた。ジュリア・ペッタの話は、「マウント・カーメル墓地の奇跡」として広く知られている。

6_e0


・なぜ遺体は腐敗しなかったのか?

 写真は最初の埋葬前に撮られたものだと疑う人も多いが、そうなると赤ん坊のほうは腐敗している事実や、棺の内部の状態が悪いことの説明がつかない。

 別の可能性としては死蝋という説がある。

 これは湿気の多い環境で遺体の脂肪が腐敗する過程で生成される、脂肪酸とカルシウム石鹸からできるもので、基本的に通常の自然なプロセスによって遺体が保護される。原因はなんであれ、ほぼ1世紀近くたってもまだ説明のつかない謎だ。

11_e

 おもしろいのは、ジュリアの結婚後の姓ペッタが削除されて、旧姓のブッコラがはっきり明記されていることだ。

 母親のフィロメーナがジュリアの夫のマシューを嫌っていて、結婚に反対だったからという説もある。


・ジュリアの幽霊?墓地で多発する幽霊目撃情報

 マウント・カーメル墓地では、多くの人がジュリアの幽霊を見ている。白いドレスを着た女性が、昼夜問わず墓地をさまよっているというのだ。

 例えば、墓地の近くにある高校の生徒の多くが、夜に女性が墓地を歩いているのを目撃している。
 
 1976年には、この学校のハロウィンダンスパーティが、ジュリアの幽霊との恐ろしい遭遇があったせいで、早々に中止になったという。話はこうだ。

 生徒たちが車で通りを走っているときに、墓石の間をひとりの女性が歩いているのに気づいた。彼らは車を停めて、よく調べてみることにした。

 最初、彼らはハロウィンのいたずらだと思ったが、すぐに自分たちの見ているものが本物だと気づいた。幽霊は車から9メートルほどのところにいて、雨が降っていたのに彼女はまったく濡れていなかったことがすぐわかったという。

10_e

 奇妙な物体が墓地で浮遊していたという目撃も多い。ジュリアがさまよっている場所は、特に墓地の入り口近くの管理棟付近だという。

 夜、ここを通り過ぎた人が何人か、ウェディングドレスを着たジュリアを目撃していて、彼女は光っているようだったという。明るい光がジュリアの墓を照らしているのを見たという人もいる。

 また、かなりの人が彼女の墓でティーローズの香りがしたと言っている。奇妙なのは、香りがしたのは冬で、墓地に花などない時期だったことだ。

 墓地で迷ってしまった少年がやっと両親に発見されたとき、ウェディングドレスを着たきれいな女性が助けてくれたのだと語った。

3_e0

 たいていの人は幽霊を怖がるものだが、ジュリアの幽霊は出会った人に危害は加えないようだ。

 ジュリアの人生は、わずか29歳で出産中に亡くなるという悲劇で終わり、とくに死後6年たって墓を掘り返したときの謎はいまだに説明がつかないままだ。

 このイタリアの幽霊花嫁の姿を垣間見ることができる人たちにとって特に、彼女の話はずっと生
き続けることだろう。

References:.americanhauntingsink / toptenz/ written by konohazuku / edited by parumo

カラパイア

「花嫁」をもっと詳しく

「花嫁」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ