東京農工大学の学生たちが生んだ「桑の葉茶アイス」が絶品すぎる!

2021年7月30日(金)10時49分 食楽web


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 東京・府中市にある国立大学法人東京農工大学。東京大学の農学校、そして農商務省の産業技術研究などを行っていた蚕の試験場が前身で農学と工学を学ぶ機関としては日本最高峰と言える大学です。


府中のキャンパスは、ドラマなどでもたびたび採用される名所

 そんな東京農工大学には、「農工夢市場」というアンテナショップがあります。学生はもちろん、外部の方でも購入することができるお店ですが、こちらでは東京農工大学のFSセンター(農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター)で生産された農産物や、加工品などが販売されています。


「ミルク」「紅茶」「桑の葉茶」全て110ml入り、「ミルク」「紅茶」は150円、「桑の葉茶」は200円(各税込)

 この「農工夢市場」で売られている商品群のうち、特に人気なのがキャンパス内で朝夕搾られる新鮮な生乳を使用して造られたアイスクリームです。「ミルク」「紅茶」「桑の葉茶」の3フレーバーを展開していますが、いずれも110ml入りで150円or 200円(税込)というお手頃価格なのに対し、味は本格的。合成添加物をできるだけ減らして出来立てを販売しているとのことで、市販品よりはるかにフレッシュな口当たりでもたれず、何個でもいただけそうなほど美味しいです。

 このうち、特に人気で意外性も抜群の「桑の葉茶」というフレーバーを試食し、このアイスの成り立ちを東京農工大学の担当者に話を聞きました!

「桑の葉茶」アイスを試食!


東京農工大学製「桑の葉茶」アイス

「桑の葉茶」アイスのカップを開けると、ムラのない薄緑色のアイスが詰まっています。スプーンですくうと、凍っているのに柔らかく持ち上がってくれます。キメは良い意味でザラッとした質感であり、この点も市販品とは違う、天然素材の良さを活かしたアイスであることがわかります。

 肝心の味は、いわゆる「抹茶アイス」に近いとは感じながらも、似て非なるもの。どことなく大豆の風味があり、「桑の葉茶」の程よい苦味と甘味が入り混じっています。大豆の「丸い風味」と、茶葉の「青っぽい風味」は、特に暑い夏場にはスキッといただけそうです。他では食べることができない特別なフレーバーだと思います。

学生たちの取り組みを“見える化”での商品が誕生!


「農工夢市場」で販売されているアイス3種

 この個性的でフレッシュな東京農工大学のアイス、どのような背景で誕生したものでしょうか? 東京農工大学の担当者の方に聞きました。

「大学での研究や学生の取り組みを大学外の多くの方に知って頂けるよう、親しみを持って楽しめる商品展開に転じたい……こういった思いで製品開発を行っています」


キャンパス内で搾られた生乳を使用した乳酸菌飲料

 「その中で、キャンパス内の農場で生産された生乳をアイスクリームや乳酸菌飲料に加工したり、あるいは果樹園で生産されたフルーツをジャムに加工したりして販売させていただいています。また、大学ブランドとして安心できる製品を提供するよう努めています」(大学担当者)


さらに農工大ブランド焼酎も

 このうち今回食べた「桑の葉茶アイス」はどういった研究成果・素材によるものなのでしょうか?

「営利と農業の活性化を目指しての企業化実践の中で学生が開発した『桑の茶粉末』を使用したものです。もちろん、学内で生産した『桑』『生乳』を使っているものですが、特に本学の沿革(蚕業試験場が前身のひとつ)としても相応しくレギュラー化しました。

 当初は『人気商品を作ろう』として開発したわけではなかったのですが、結果的に非常に人気の高い商品になりました。『桑の葉』自体が、様々な効能を期待できる栄養成分を含んでいるそうです。ぜひ一度ご賞味ください」(大学担当者)

 大学の研究成果が生かされたアイス。通信販売などは行っておらず、東京農工大学内のアンテナショップ「農工夢市場」と「大学生協」のみでの販売です。現在、コロナ禍でアンテナショップは月曜・火曜・木曜のいずれも11時〜14時の営業とのことですが(詳しくはホームページへ)、お近くにおいでの方はぜひ立ち寄って試食されてみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎松田義人)

●DATA

「東京農工大学」
https://www.tuat.ac.jp/

「農工夢市場」

http://web.tuat.ac.jp/~fscenter/yumeichiba.html

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