魔法界から来た方ですか...? 暗闇で光る「魔導書」生み出した猛者現る

2022年7月31日(日)20時0分 Jタウンネット

皆さんは「魔法の本」と聞いて、どんなものを思い浮かべるだろうか。

古びた質感、謎の文様が描かれた表紙、見たこともない不思議な文字の羅列、開けばなぜか光りだしたりして......。絵本やアニメ、映画などで見たそんなイメージが浮かんだ人も多いだろう。

そんな「魔法の本」を現実世界へと引っ張り出したかのような写真がtwitter上で話題になっている。

これはツイッターユーザーのみけるくれそん@mikel_cressonさんが、2022年7月23日に投稿した写真。テーブルに置かれているのは、カッチリとした装飾が施されたどこかイカつそうな本だ。

そして暗闇の中でページをめくると......なんと文字が魔法を発動した時のように緑色に光っている!

まさか、魔法の世界から「魔導書」を持ち出してきてしまったのだろうか?

Jタウンネット記者は25日、みけるくれそん(@mikel_cresson)さんに詳しい話を聞いた。

投稿主「○○で「魔導書」で買える」

みけるくれそんさんによると、暗闇で文字が光る魔導書は、23日に自身で生み出したものだという。

「ファンタジー系の物販イベントに参加するにあたり、薄暗い会場で活躍できる小道具を持って行こうと考えました。
友人『蓄光テープ」を使うところまでは思い当たり当初は魔法陣を作ろうとしました。ただテープの性質上曲線が実現できず、最終的に切り刻んで文字にしちゃえ!と、今回の魔導書制作に至りました」(みけるくれそんさん)

光る文字のつくり方は、畜光テープを細かく乱切りし並べるだけ。また、いかにも古そうな紙の質感はコピー用紙をコーヒー染めして作ったという。

そして装飾が大変だったであろう表紙にいたっては、

「Amazonで『魔導書』で買える」

とまさかの超絶シンプルすぎる回答を頂いた。

そ、それだけ...?とあまりにシンプルな行程で出来上がった魔導書に椅子から転げ落ちる筆者だったが、決して簡単にできたわけではない。そこには、みけるくるそんさんのこだわりが光る。

「単純な切り刻み方になると、どうしても映画『マトリックス』的なサイバーな文字になりそうだったので、『ピンキングはさみ』という、断面が波打つはさみを購入して乱切りにする事で有機的な筆跡を目指しました」(みけるくるそんさん)

なお、テープを切り終える作業を終えて後は貼るだけと思っていたが、その作業に9時間かかり自分の見積もりの甘さを感じたという。

「ガッシュの魔本じゃん!」

お手製の「魔導書」がTwiiterで話題になったことについてみけるくるそんさんは、

「ガッシュの魔本じゃん!という反応を多くいただきました。自分は未履修でしたが、あれも文字が光るんですね。二次創作のコスプレイヤーさんがいましたら参考にしていただければ幸いです」

と語る。

投稿には「欲しい」「言い値で買おう」というユーザーもいたが、みけるくるそんさんは販売するのではなく、低予算で簡単に作れる方法をTwitterで公開。そうした理由を聞いてみると、

「私はスチームパンクというジャンルが好きで、そのジャンルの格好をしてイベントに出かけたりするのですが、その界隈が『面白いものを作ったら技術を共有する』人が多く、私もそれに倣った次第です」

とコメント。その姿勢にただただ感銘を受ける筆者だった。

また、みけるくるそんさんは後日、真っ暗な部屋でペンライトを使い、魔導書の文字を照らした動画を公開している。

テープが光を蓄えていない状態で少しずつ照らすと、光でなぞったところから字が浮かび上がってくる、というものだ。

みけるくるそんさんは「細いライトで1行ずつ光らせてみたい」みたいなリプライがあったのでやってみたけどライトが太すぎてダメだったガハハ」と呟いているが、徐々に文字が現れてくる様はまさに魔法のよう。

改めてそのクオリティをうかがい知ることが出来た。

Jタウンネット

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