さすが新海監督... かつて新宿の壁に描いたイラストが、「天気の子」で完全再現されていた女性の話

8月1日(木)17時9分 Jタウンネット

画像は東宝MOVIEチャンネルより(左)、編集部撮影(右)

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新海誠監督の最新作「天気の子」。東京・新宿エリアを主な舞台にしていることもあり、早くも聖地巡礼に繰り出すファンもいるようだ。


新宿大ガード付近も作中に描かれた場所の一つ。ツイッターでは、大ガード下の壁面に絵を描いたというユーザー・なべじる ちさとさん(@Girunabe)が、思いもよらぬ形で映画デビューしたと報告、多くの反響が寄せられている。


「びっくりしたのですが、左のうさぎとか猫の絵私の絵なのです......!!!」




東宝MOVIEチャンネルがYouTubeで公開している予告映像「映画『天気の子』スペシャル予報」を確認すると、大ガードには虹やウサギが描かれている。この絵を現実のガード下に描いたのが、なべじるさんだというのだ。


自分の描いた絵が新海誠作品に登場するとは、さぞかし驚いたことだろう。Jタウンネットは2019年7月31日、なべじるさんに詳しい話を聞いた。


「こんな形で映画デビューしてしまうとは」


なべじるさんはツイッターで「天気の子」の聖地巡礼動画を視聴、そこで大ガードが作品に登場していることを知ったという。



イラストを描いたのは2011年夏ごろ。なべじるさんは当時宝塚大学に在学していた。


新宿警察署、新宿区などから新宿大ガード下歩道壁面への落書き防止活動の協力依頼を受け、学校法人・専門学校HAL東京、学校法人・専門学校 東京モード学園と共同で20 枚の壁画を制作、その延長線上で描いた作品だという。


制作期間はデザインから色塗りまでおよそ3日間。大学の後輩2人と考えたデザインをなべじるさんが形にし、色は小学生らと協力して塗ったという。


「本当は別の大学の人がデザインして、それを塗るお手伝いをする予定でした。しかし『左側の部分を考えてなかったからどうにかして欲しい』と当日に言われ、時間のない中急いでやりました。繋がっている絵だけにはしたいと言われてしまったので、虹がぐねぐねしてたり、無理やり右の絵のモチーフを入れたりとかしています」



なんと偶然にもデザインすることになった絵が、「天気の子」のワンシーンに使われることになったのだ。絵は小学生が次の日手伝いにくることを踏まえ、できる限り簡単で楽しい雰囲気が伝わるようなデザインにしたという。


「こんな形で映画デビューしてしまうとは思いもよらなかった!」とツイートしているなべじるさん。改めて、自分の絵が作品に登場したことについて聞くと、


「風景の一部なのにも関わらず新海誠の作品だからこそここまで細部に描かれリアリティのある作品になったんだと思います。おそらく意図があってこの場所が採用され、私の絵が新宿の風景の一部として認識されていた事に嬉しく思います」



と話している。


実際に行ってみた


せっかくなので筆者は現場に行ってみることにした。



多くの車や人が行き交う新宿大ガード下、絵は高架線に沿った壁面に描かれている。人通りが少なくひっそりとしているが、カラフルな絵のおかげで明るい気持ちになれる。なべじるさんの言うとおり、虹が上を向いたり下を向いたりしているが、あまり違和感はない。



ここで「天気の子」のワンシーンと比べてみよう。




いかがだろうか。並べると作品より高いアングルから撮ってしまったように見えるが、そこは目をつぶってほしい。


多少異なる部分もあるが、なべじるさんの絵や向かって右手の自販機など細部まで緻密に再現されている。作中の人物は雨天のため傘を差しているが、この日は日傘を差す人が遠くに見えた。青の三角コーンは、当時はその位置にあったのだろうか...。様々な想像が掻き立てられる。


普段なら何気なく通る道でも、新海監督にかかれば情緒あふれる風景に見えてしまうようだ。


(Jタウンネット編集部 笹木萌)

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