特技で稼ぐ! 副業人図鑑 第34回 派遣社員の人生を変えた「ニャンドゥティ」と「テディベア」

8月3日(土)10時30分 マイナビニュース

副業元年と言われた昨年から、さまざまな副業が注目されているが、実際には副業をしたくても、何をどうすればいいのか分からないという人が多いのが現状だ。そこでオススメなのが「自分の得意なことを仕事にしてしまう」というパターン。この連載では、これまで起業の相談に応じてきたクライアントの中から、スキマ時間とこれまでの経験をいかし、自分の得意なことで収入を生み出している人を紹介していく。

今回紹介するのは、フルタイムの派遣社員として働きながら「テディベア」と南米のレースの一種「ニャンドゥティ」の制作・教室開催を行い、現在は独立している長野珠良衣(みらい)さんだ。
○まず知ってもらうことが難しかった

名古屋・豊橋・東京新宿でテディベア教室を開催し、テディベアの制作販売、オーダー受注を請け負っている長野さん。加えて名古屋では、「ニャンドゥティ」の教室も開いている。

「ニャンドゥティ」とは、カラフルな糸で蜘蛛の巣のようなレースを作る、南米の手芸品。じわじわと人気が出てきているらしいが、一般の認知度は高くない。

「テディベアの既製品はみなさんご存知なのですが、自分で作れるという発想をあまりお持ちではありません。また、ニャンドゥティも、まだまだマイナーな手芸品。いずれも、まず存在を知ってもらうことが難しかったです」

そしていざ教室を開催するにあたっては、人によって苦手ポイントが違う、進むペースが違う、作りたいもののイメージが違う、などなど、教えることの難しさも実感したそうだ。

○生徒さんの喜ぶ顔がエネルギー

それでも、そうした大変さを乗り越えてまで教室や制作を続けてこられたのには理由がある。

「テディベアでもニャンドゥティでも、出来上がった時に生徒さんが喜んでいる顔を見るのは本当にうれしいですね。そして私がオーダーを受けて制作したテディベアを、かわいいと言ってもらえると、さらにやる気が出ますし、もっとがんばろうと思えます。特にブライダルや出産のお祝いといった記念のオーダーをいただくと普段以上に気持ちがこもりますね」。

ちなみに、筆者も趣味起業コンサルタントという仕事を長年やっているのは、やはり生徒さんの喜ぶ顔が見たいから、というのがある。人の笑顔はそれだけエネルギーを伝える効果があるということを改めて感じた。

○車中で制作も、副業の時間の作り方

さて、誰もが気になるであろう、長野さんはフルタイムの派遣社員として働きながら、一体どのようにしてこの副業を進めていたのかいうこと。そのあたりの苦労や工夫について聞いてみた。

「本業との掛け持ちで大変なのは、やっぱり時間の使い方ですね。レッスンは土日を中心に開催していました。実質、休みなしですよね。またそのため、作品の制作時間もなかなか取れず、いかにその時間を確保するかが日々の課題でした。毎朝4時に起きてレッスンの準備や制作をしたり、会社へ早く着くように行って、スキマ時間を使っては、車中でテディベアを縫っていたりすることもありました」。

これだけ聞くとなかなか過酷な副業に思えるが、それこそ好きだから続けられたというのが根底にあるのだろう。筆者も常に「趣味起業は迷ったら楽しいと思える方に舵を切りましょう」と生徒さんたちに伝えているが、長野さんにもその思いはあったに違いない。

そこを超えてきた長野さんはこうも語ってくれた。

「将来はもっともっとたくさんの人にテディベアとニャンドゥティを作る楽しさを広めたいですね。そして自分自身の作品制作もがんばって、見てくれる人にテディベアの癒やしを届けていきたいです。個展も開きたいですね」。

名古屋、東京と活躍の場を拡大している長野さん、それでもまだまだ夢は広がるばかりだ。この、どこまでも広がる夢を持ち続けることも、成功の大きな要因であることは間違いない。長野さんのますますの活躍が楽しみだ。

○執筆者プロフィール:戸田充広

趣味起業コンサルタント。全日本趣味起業協会代表理事。
趣味起業のパイオニアとしてこれまで300名以上の趣味起業家を育て、現在は全国でのセミナー、講演活動のほか、数々の講座でさらに趣味起業家を育て続けている。著書に『稼げる! 自分に合った副業が必ず見つかる! 副業図鑑』(総合法令出版)、『決定版! 趣味起業の教科書』(マガジンランド)、『消費税率アップから家計を守る! サラリーマンのための安全「副業」のススメ』(すばる舎)などがある。「全日本趣味起業協会」

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