赤字家計に悩む38歳女性。双子の教育費も心配です…

8月4日(日)20時5分 All About

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回は貯蓄ができないという38歳の主婦の方。実力派ファイナンシャル・プランナー、深野康彦さんが担当します。

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気が付けば貯蓄できない家計に! 投資で資産を増やせますか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回は貯蓄ができないという38歳の主婦の方。実力派ファイナンシャル・プランナー、深野康彦さんが担当します。

相談者

じゅんじゅんさん(仮名)
女性/会社員(正社員)/38歳
賃貸住宅

家族構成

夫(40歳/非正規雇用職員)、子ども2人(2歳/双子)

相談内容

子どもが双子のため、2人同時に教育資金がかかります。そのためもっと資産をふやしたいのですが、結果的に貯蓄はほとんど増えない状態が続き、悩んでいます。

私自身、家計を上手にやりくりしたいのですが、ついついカード払いで済ませ、家計簿も付けられないタイプです。できれば、世間の流れに乗って、投資で資産を増やし、株主優待で得もしてみたいのですが……。

マネーデータ

じゅんじゅんさんのマネーデータ

データ補足

(1)夫の実家について
地方に夫の実家があり、まだ両親が健在だが、いずれ夫が土地家屋は引き継ぐことになりそう。本人(妻)は基本的に移住には気が進まず、この件については気が重い。

(2)妻の仕事について
「時短」で働いている。子どもが3歳まで時短勤務の予定。家事育児と仕事の両立がきついので、できれば延長したいと思っています。現在、2時間短縮で基本給+家族手当から5万7千円減給。

(3)ボーナスの使いみちついて
メインは車検費用や車両保険、あとは赤字補てん、その他諸々で普通預金に入れるものの、いつのまにか使ってしまう。

FP深野康彦からの4つのアドバイス

アドバイス1:まずは家計の黒字化。そのために家計簿をつけて収支を把握しよう
アドバイス2:投資は、貯蓄できるようになったら、その一部を積立で
アドバイス3:保険は思い切って見直す
アドバイス4:夫の実家については慌てないためにもそろそろ話し合いを

アドバイス1:まずは家計の黒字化。そのために家計簿をつけて収支を把握しよう

現時点で第一に着手すべきは家計の黒字化ということになります。毎月3万円を定額貯蓄に預けていますが、毎月の収支を見る限り、貯蓄はほぼできない状態。実際は毎月の赤字をボーナスや貯蓄の取り崩しで補てんしているという形になっています。

奥様も育児のため、時短勤務ということですから、家計的にも体力的にもきついでしょうが、少なくとも児童手当分は確実に貯蓄が増えている状態を目指してほしいと思います。

「家計簿は苦手」とありますが、大げさに考える必要はありません。簡単なものでいいので、毎月とそして年間の収支がどの程度で、結果、どのくらい貯蓄できるのか。その貯蓄額が目標より低いのなら、支出から何を削ればいいのか。そのことを、家計簿をもとに考え、実践するのが家計のやりくりなのです。

アドバイス2:投資は、貯蓄できるようになったら、その一部を積立で

運用でお金を増やしたいということですが、結論からいえば、今は手を出すべきではありません。

貯蓄はそれなりに貯まっている額だと思います。世帯の収入も決して低くありません。しかし、現時点で貯蓄ペースがほぼ止まっていること。また、お子様が双子ということで、教育費は絶えず一般的なケースの倍の額が発生するということ。それを考えれば、手持ち資金に対してリスクを背負うことは避けるべきです。

投資を行うとすれば、家計が黒字になり、少なくとも児童手当以外に、毎月3〜5万円は貯蓄できるようになってから。株式であれ、投資信託であれ、積立で購入していくことで時間分散を活用することができ、リスクを抑えることが可能になるので、たとえば毎月貯蓄分から1万円ずつ買っていくといった形です。

株主優待が希望ということであれば、ある程度まとまった資金が必要ですので、1年間程度、投資のためにお金を貯めて、その貯蓄から40万〜50万円程度、優待株を買ってみてもいいでしょう。ただし、その場合、その枠内で投資をすることです。追加で上乗せ(とくに損失をカバーするため)をするのは危険です。

また、株主優待に似たものとして、「ふるさと納税」があります。寄付の形ではありますが、住民税と所得税に対して寄付金控除の対象となり、また手にできる商品は自分が実質負担した額(寄付金−減税分)よりかなり「おトク」なモノが多々あるようです。

全国の自治体どこでもネットですぐ調べられますので、興味があればチェックしてみてください。

アドバイス3:保険は思い切って見直す

家計ではとくに気になるのが保険料の多さです。7万円は貯蓄性のある商品が含まれていても、現在の家計状況を考えれば、ある程度減らして貯蓄に回すべきでしょう。

具体的な見直しですが、まずご主人の終身保険の保険料が負担大。老後資金とのことですが、今の優先順位はそれより手前の教育費や住宅資金。そして何より家計を黒字にすることです。解約返戻金が元本割れしなければ解約、元本割れするようでしたら払い済み保険にして、とりあえず保険料負担を抑えます。

また医療保障ですが、がん家系であり、そのことが心配であれば、がん保険だけに絞り、あとは解約。広く医療保障をというのであれば、入院特約の付いた医療保険だけを残して、あとは解約してもいいでしょう。

あえて思い切った見直しをしましたが、このくらいドラスティックでもいいかと思います。年払い保険料も月割りして、4万円前半くらいは下げられます。その浮いた分を必ず貯蓄に回すだけで、かなり家計は改善されます。

何もかも今の時期に保険でがっちり準備するより、優先的なもの(死亡保障、医療保障)だけを必要最小限確保して、あとは貯蓄に回す形がいいと思います。

アドバイス4:夫の実家については慌てないためにもそろそろ話し合いを

もうひとつ、地方にあるご実家について。奥様は結果的に移住等になることには気が進まないようですが、具体的にどうするかを考える時期に来ていると思います。ご主人にご兄弟がいればその中で話し合いを、兄弟なしであれば、ご夫婦でよく話し合うことが必要でしょう。

仮にご主人が土地家屋を相続すれば、相続税が発生するかどうかの試算と、また相続した後には固定資産税も発生、さらに家屋の手入れが必要になるかもしれません。固定資産税の額は、事前に知っておきましょう。

すでに都会に生活圏がある世帯にとって、親の実家は難しい問題。土地の再利用(人に貸す、アパートにする等)での利益はそう簡単に出ません。選択肢としては、移り住むか、手放すか。

ただし、じゅんじゅんさんの場合、現在、賃貸ですから、老後に住む家として選択肢もあるかもしれません。今後、マイホーム購入を考えているなら、それも含めて検討してみてはどうでしょうか。

教えてくれたのは……
深野 康彦さん

業界歴26年目のベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All about貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文/清水京武
(文:あるじゃん 編集部)

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