「帰り道、ピッタリ追いかけてくる見知らぬ車。中から男の人が何か言ってきて、怖くて逃げた数日後...」(滋賀県・50代女性)

2022年8月4日(木)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Aさん(滋賀県・50代女性)

交差点を曲がっても、細い道に入っても後ろの車がずっとついてくる——車で買い物に出かけたAさんは、帰り道にそんな体験をした。

その時は恐ろしくてとにかく逃げたのだが、数日後、まさかの事実が判明したという。

<Aさんの体験談>

休日の夕方のことです。車で買い物に出かけた帰り、後続車にピッタリつかれているのに気付き、煽られてるなと思いました。その車は交差点を曲がっても追いかけてきて、次の曲がり角ではパッシングをしながらついてきます。

怖い......私、何かした? 心当たりが全くありません。先を譲ろうと速度を落として端に寄ったら、今度は横についてきて......。

そのまま自宅まで...

その車と並走する形になったので恐る恐る横を見ると、男性が指を立てながらこちらに向かって何か言っていました。

しかし内容は分からず、さらに怖くなった私は顔を背けて無視。そのまま自宅近くの狭い道に入ったのですが、やはりついてきます。

さらに狭い道へと曲がると、今後はついては来なかったものの、路地の手前で停車してどこへ行くのか見ているようでした。

私は自宅を知られては危険だと判断し、車庫をスルー。その後、諦めたのか、その車は去っていきました。

よく報道されているあおり運転のように、あのまま停車させられて危険な目に遭っていたかもしれない......そう思うと震えました。しばらくは恐怖で何も手につかない状態でした。

何度振り返ってみても、あの男性に怒られるような心当たりがないのです。

数日後、友人が発見したのは...

それから4日後。その日あった友人が、私の車の上後方に何かが乗っていることに気付きました。

慌てて確認すると、それは息子の財布でした。

そんなものを車に乗せて走ってきた私を、「道中後ろからパッシングされなかった?」と友人が笑います。それで私はすぐあの日のことを思いましたが、4日も前のことです。まさかそんなはずがない、と頭の中で即否定しました。

息子はよく出勤前に車庫で煙草を吸うので「今朝置き忘れたんだ」と思い、その夜息子を注意していたら......話がだんだん怪しくなってきました。

結局のところ、息子は4日前からずっと財布を車の上に置きっぱなしだったのです。

それで、今度こそ全てが繋がりました!

息子に事情を聞いたら...

あおり運転というのは私の勘違いだったのです。

後続車の男性は私の車に財布が乗っていることに気付きし、パッシングして教えてくれようとしていたのです。

あおり運転だと思われようが並走して、上に財布が乗っていると指を差して伝えようとしてくれていたのです。

私は、申し訳なさと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

SNSも使いこなせない私でもこの気持ちを伝える方法が何かないかと思っていたところ、こちらのサイトにたどり着きました。どこのどなたかもわからないのですが、何とか伝えたい。

あのときは本当に有難うございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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