【助産師解説】授乳中のアルコール(お酒)は大丈夫?飲酒量とタイミング

8月6日(火)16時36分 マイナビウーマン子育て

気になる授乳中のアルコール(お酒)問題について、助産師が解説します。赤ちゃんへの影響やリスク、飲みたいときの方法や注意点についてのアドバイスを、ぜひチェックしてください。

この記事の解説助産師 佐藤 裕子先生 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

授乳中のアルコール摂取はOK?赤ちゃんへの影響とリスク

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妊娠中のアルコールは厳禁とされていますが、授乳中もお酒はNGなのでしょうか? 「できれば避けたい」「アルコール摂取後に授乳まで時間を開ければ大丈夫」「少量なら大丈夫」など、さまざまな声が聞かれますが、本当のところはどうなのでしょか? 授乳中の飲酒による赤ちゃんへの影響やリスクについて考えてみましょう。

アルコールは母乳に移行する

まず事実として、お酒を飲むとアルコールは母乳に移行します。そのため、飲酒直後に授乳すると、赤ちゃんはアルコールを含んだ母乳を飲むことになります。

厚生労働省は「アルコールは授乳中の母乳に入り、乳児の発達を阻害します」としています[*1]が、どのくらいの量であれば母乳に移行しても安全という目安となるデータはありません。授乳中のアルコール摂取が赤ちゃんに与える影響やリスクについてははっきりしていないことが多いので、大きな問題はないと油断するのはよくありません。

少なくとも、授乳中に飲酒することによって赤ちゃんにいい影響を及ぼすことはないと考える方がよいので、がまんできるならば飲まないことに越したことはないでしょう。

授乳中の飲酒は母乳量にも影響?

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飲酒は母乳量にも影響するとされています。

お酒を飲むことでプロラクチン(母乳分泌に関係するホルモン)分泌が抑制され、母乳の出る量やひいては授乳期間などにも悪影響を及ぼすと考えられています。

どうしても飲みたいときは! 授乳中の飲酒の注意点

赤ちゃんに多少の影響を与えることがわかっている授乳中の飲酒ですが、どうしても飲みたいときはどうすればいいでしょうか? 赤ちゃんに影響を与えない方法はあるのかなど、授乳中のアルコール摂取についての考え方や工夫、注意点をお伝えします。

飲酒後、授乳を避ける時間は?

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アルコールの半減期(血中の濃度が半分になるまでに要する時間)は30分とされており、その5倍の時間(2時間半)が経つと体から無くなったものと考えられます[*2]。

しかしながら、飲む量はもちろんのこと、その日の体調や飲む人の体重など様々なことで、この時間は変化します。

以下、「授乳と飲酒」に関しての見解をご紹介します。

・米国小児科学会[*3]

・日本産婦人科医会[*4]

・日本産科婦人科学会[*5]

・厚生労働省[*6]

できるだけ少なく飲もう

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飲酒後から授乳までの間隔も重要ですが、飲む量にも注意が必要です。

同じ量のアルコールを飲んでも、体格によって母乳中の濃度は変わってきます。また、アルコールの代謝能力も個人差が大きいので、実際のところは何をどれぐらいなら飲んでも大丈夫と一概に言うことはできません。目安にとらわれず、どれぐらい飲むと酔ってしまうのか自分のアルコール量を知り、また、その時々の体調も考慮して、できるだけ少なく飲むよう努めることが大切です。

絶対的な数値ではなく、あくまでもひとつの目安となりますが、米国小児科学会では、授乳中のアルコールの許容範囲は0.5g/母親の体重(kg)としています。体重50kgの女性で計算すると、飲酒後2時間ほどでアルコールが体からなくなる主なお酒の量の目安は、以下のようになります。

・ビール(アルコール度数5%):350ml ・発泡酒(アルコール度数3.5%):350ml・缶チューハイ(アルコール度数5%):350ml・ワイン(アルコール度数 14%):100ml(グラス1杯はおよそ125ml)・日本酒(アルコール度数 20%):80ml

まとめ

ママが摂取したアルコールは、母乳にも移行します。アルコールを含む母乳を飲んだときの影響やリスクについてはさまざまな見解がありますが、まだはっきりしたことはわかっていないので注意したいですね。授乳中は飲まないのがベストではありますが、どうしても飲みたいときは授乳中の飲酒によるリスクを理解したうえで、授乳までの時間や飲む量を考えましょう。結局は自身の判断にかかってくることになるので、飲酒するかどうかを決め、飲む際は注意点をしっかり守るよう努めることが大切です。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです

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