大学入学共通テスト、国語の試験時間に不平等感…旺文社

2019年8月6日(火)12時45分 リセマム

旺文社教育情報センター

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旺文社教育情報センターは2019年8月1日、「共通テスト国語の『試験時間不平等』問題!」と題した入試情報をWebサイトに掲載した。大学入学共通テストの「国語」について、現代文だけを解けばよい私大受験生と古文・漢文も解く受験生が混在する不平等感を問題提起している。

 「共通テスト国語の『試験時間不平等』問題!」は、大学入試センター試験に代わり、2021年1月にスタートする大学入学共通テストの「国語」について、国公立大志願者と私立大志願者が混在することで生じる「試験時間不平等問題」を取り上げたもの。

 現在の大学入試センター試験の「国語」では、「現代文」「現代文」「古文」「漢文」の計4問が出題され、センター利用大学に対して大問別の得点が提供されている。試験時間80分で4問を解かなければならないおもに国公立大志願の受験生と、現代文2問だけ解けばよいおもに私立大志願の受験生が混在する「試験時間不平等」問題が存在しているという。

 大学入学共通テストの「国語」では、記述式が導入されることで試験時間が現行の80分から100分に延長される。そのため、「不平等感は共通テストでさらに拡大する危険性を含んでいる」「『100分で現代文のみ』も制度上、起こりうることになる」と指摘している。

 旺文社教育情報センターによると、国公立大学は古文・漢文を両方課す学科が大半だが、私立大学ではセンター利用入試を行っている学科ベースでみると、古文・漢文いずれも課さない学科が4分の3にのぼる。また、2018年の一般入試で志願者総数が上位40位までの私立大学の2021年入試予告(2019年7月初旬現在)では、記述式の利用は「課す」、古文・漢文の利用は「不明」が多数を占めている。

 「共通テスト国語の『試験時間不平等』問題!」では、受験生の入試負担増、国公立大と私立大の異なる入試システムなどにも触れながら、古文・漢文を課さない入試にも理解を示し、「試験時間不平等」問題について問いかけている。

リセマム

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