チョコバー、ゼリー飲料……「プロテイン入り食品」は危ない!? 重金属や化学物質混入の報告も

8月8日(木)11時0分 文春オンライン

 コンビニなどで売られているプロテイン入りゼリー飲料やチョコバーなどの「プロテイン入り食品」。現代人はタンパク質が不足しがち。「プロテインを摂ってタンパク質を補いましょう」と、気軽に手に入るプロテイン入り食品を勧める専門家も増えてきている。 



©iStock.com


 しかし、UCLA医学部助教授の津川友介氏は、安易なプロテイン摂取に警鐘を鳴らす。


「現時点の研究では、プロテイン食品はできるだけ控えたほうがいいと言えます」


プロテイン入り食品の健康への影響はまだわかっていない


 津川氏は内科の臨床医として経験を積んだ後、ハーバード大学で統計学を学んだビッグデータの専門家だ。昨年発売され、わずか10日間で10万部のベストセラーとなった『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』の著者でもある。



 津川氏が語る。


「(プロテイン入り食品は)健康にどのような影響があるかまだわかっていませんし、商品によっては飲みやすくするために大量の砂糖が加えられているものもあります」



 さらに、津川氏はこんな話も明かした。


「輸入品の場合、重金属や、健康に悪影響を与える可能性のあるBPAと呼ばれる化学物質が混入していることもあると報告されています」


肉類や卵にもリスクはあるが……


 肉類、卵……私たちは日頃から、こうした食品をタンパク源として摂取している。ところが、これらの食品は同時に健康へのリスクも指摘されてきた。



 ハーバード大が行った研究では、「動物性タンパク質の摂取量が多い人の寿命が縮んでいた」という結果が得られている。津川氏はそのエビデンスに基づき、牛肉や豚肉など4本足の動物の肉を「赤い肉」と呼び、健康に悪影響を与える危険性を指摘してきた(詳細は「 糖質制限ダイエット中に肉を食べると早死にする!? ハーバード大が衝撃の研究を発表 」を参照)。



 また卵については、米ノースウエスタン大学が世界の5大医学雑誌のひとつ「JAMA」に発表した論文を基に、津川氏は「摂取量が少なければ少ないほど病気になるリスクは低くなる。よって今は、卵は控え目にした方がいい」とも説明してきた(詳細は「 『卵は1日何個まで食べていいのか』論争がついに決着!? 米大学が最新論文を発表 」を参照)。



「体にいいことが科学的に証明されたタンパク質」がある!


「だったら何を食べてタンパク質を摂取すればいいの!?」という声が聞こえてきそうだが、ご安心を。私たちの身近には、極めて優れたタンパク源がある。「大豆」だ。


「体にいいことが科学的に証明されたタンパク質です。大豆などの豆類は、血圧を下げるという研究結果があり、血管の健康を保つ効果があります。また、コレステロール、中性脂肪や血糖値を下げるエビデンスもあります。さらには乳がんや大腸がん、前立腺がんのリスクを下げる可能性も報告されている。食物繊維も豊富で、非常に優れたタンパク質です」


 津川氏は大豆について「できれば豆をそのまま食べるのが理想的」と語る。しかし、そのまま食べる習慣は日本にはあまりないが……。



「そこでオススメしたいのが納豆です。納豆にも、豆をそのまま食べたときと同様の効果が認められています」


 今や、スーパーに限らず、コンビニやドラッグストアの食品コーナーでも納豆は購入できる。納豆を食べて健康的にタンパク質を摂取するのはどうだろうか。


「文藝春秋」8月号 に掲載した津川氏の論考「血管を守る『卵、肉、魚』の食べ方」では、肉や魚、大豆など、健康にいいタンパク質の摂り方について詳述している。



(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年8月号)

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