教室へは「土足」で入り、ワックスはかけず「油」を引く... 「神戸の学校文化」が独特すぎる件

2022年8月8日(月)8時0分 Jタウンネット

「学校」と端的に言っても、全国どこでも同じというわけではない。地域によって独特な文化が存在していることも。

たとえば兵庫・神戸市の学校では、多くの地域でお馴染みの「アレ」を使わないらしい。

神戸市広報のツイッターアカウント(@kobekoho)は2022年7月27日、市内の学校の写真とともにこんな呟きを投稿した。

「小学校からずっと土足
だから年に数回 #油引き がある
油引きの日は掃除テキトーで良かったな〜
(ダメかもだけど)
油引きの次の日はよく滑るんよね〜」

上履きを使わず、土足で校舎内に入るだと? それに「油引き」ってなんだ? ワックスがけなら聞いたことがあるが......。

神戸市広報のツイートには「#神戸あるある」のハッシュタグがついている。そして、神戸出身と思しきツイッターユーザーからは、

「めっちゃ懐かしい 他県は上履きに履き替えなきゃいけないんだよね、びっくり」
「小学校は土足が当たり前だと思っていたので、他県に引っ越して上履きだったことが衝撃だったのを思い出した」
「油引き懐かしいです 転けないように気をつけてました」

といった意見も。神戸っ子には土足も油引きも「常識」らしい。

小中学校の9割が土足

本当に、神戸の学校では土足で校舎内を過ごすのが当たり前なの? 8月2日、Jタウンネット記者が神戸市教育委員会学校環境整備課の職員を直撃した。

「神戸市内の小中学校では、9割が土足です。ここまで土足率が高いのも珍しいと思います」(同職員)

神戸では完全に、土足がスタンダード。そのため、市外から転校してきた児童や生徒に「上履きがない」と驚かれることもあるのだとか。

なぜ神戸では上履きを使わず、土足で学校生活を送るのか、明確な理由はわかっていない。

ただ、職員によると「神戸は山が多く平地が少ないため下駄箱を整備できるほどの土地の余裕がない」「外国文化の影響を受けている」といった説があるそうだ。あくまで参考程度に聞いてほしい、とのことだったが......。

「油引き」と「ワックスがけ」の違いって?

学校環境整備課の職員によると、土足と同様「油引き」も、実施されている明確な理由はわからない。

目的としては「ほこりを立ちにくくする」「木材の劣化防止」などがあるという。

教室の床のメンテナンスというと、埼玉・白岡で小中学校を過ごした筆者は、茶色のようなオレンジのような液体を使う「ワックスがけ」を思い浮かべる。「油引き」と「ワックスがけ」には違いはあるの?

「業者の方から聞いた話ですと、ワックスとは違って、本当の油。黒い油を使っているみたいです」(学校環境整備課の職員)

床にかけるものがそもそも違ったとは......。

他の地域とは異なる文化がある神戸の学校。ちょっとでいいから体験してみたかった。

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