相続トラブルが5人に1人!?本当にあった遺産の揉め事に仰天!「隠し子発覚」「兄弟の一人がお金を独占」

2021年8月9日(月)18時30分 マイナビ子育て

遺産相続トラブルの解決を得意とする弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビ相続」は、20代以上の5,000人を対象に、遺産相続に関するアンケート調査を実施しました。

相続経験者は31.2%で、約3人に1人が相続を経験

調査結果によると、相続を経験したことがあると答えた人は1,558人で、全体の31.2%。およそ3人に1人は、相続を経験したことがあるという結果になりました。

5人に1人以上に相続トラブルが発生

次に、相続を経験したことがある1,558人を対象に、遺産相続を通じてトラブルが発生したことがあるかどうかを調査したところ、22.9%の356人が「ある」と回答。

相続を経験したことがある人のうち、およそ5人に1人は相続トラブルの発生を経験していることがわかりました。

相続トラブルのうち半数以上が「遺産分割に関するトラブル」

また、相続トラブルを経験した356人を対象に、経験したことがある相続トラブルの内容を、10個の選択肢から回答してもらったところ、最も多かった回答は「遺産分割に関するトラブル」に。

356人中198人となる55.6%が、遺産の分け方についてトラブルに発生したことがわかりました。

相続トラブルの相手は「自分の兄弟」と「被相続人の兄弟」が多い

次に、遺産分割に関するトラブルを経験した198人を対象に「誰と相続トラブルになりましたか?」と聞いたところ、およそ半数の50.6%が「自分の兄弟」と回答しました。

次いで「被相続人の兄弟(または甥姪)」「被相続人の親」となり、「被相続人の配偶者」を除くと、相続順位に準じた順位となりました。

経験者の実際のトラブル内容を紹介

相続トラブルを経験した356人に、具体的なトラブルの内容を聞いています。(一部抜粋)

▼遺産分割に関して実際に起きたトラブル・弟との相続トラブルで、自分が今住んでいる家を個人で相続しようとしたら共有財産にしたいと言われた。また、預貯金が家以上の額があるのでその分で相殺する旨を伝えたが納得してもらえなかった。(50代男性)・叔父が亡くなった際に、内縁の妻と自分達姉妹に相続の権利があったが、叔父の兄弟も遺産分与を主張してきて裁判になった。(30代女性)・父が亡くなった際に、妹と遺産分割について揉めた。妹は認知症であった父の面倒も見ていなかったのに、遺産だけを欲しがり、結局遺産を受け取った。(40代男性)

▼遺留分に関して実際にあったトラブル・遺言書によって私には相続権がないと代理人弁護士を通じて宣告された。遺留分の請求をおこない、生前贈与などの立証にも努めたが、労力や費用がかかることから妥協せざるを得なかった。(60代男性)

▼寄与分に関して実際にあったトラブル・遺産は均等に分けたつもりだったが、亡くなった親の援助や面倒をしたことを理由に遺産の割合を増やしてほしいと言われた。(70代男性)・親の介護をしていなかった兄が、自分だけ相続分が少ないと主張したことで揉めた。(60代男性)

▼遺言書に関して実際にあったトラブル・遺言書の内容では、末っ子である私の取り分が一番多かったため、長女・長男から不満を言われた。(20代男性)・遺言書の内容を認めない相続人がいて、相続手続きが進まない。(40代女性)

▼相続放棄に関して実際にあったトラブル・相続放棄の手続きを親の代理で進めたが、市役所とのやり取りや家庭裁判所との手続きなどで手間がかかった。(50代男性)

▼相続手続きに関して実際にあったトラブル・相続人である妹と自分で、相続の進め方について意見の相違がありトラブルになった。(60代男性)・実母が亡くなったが、預金通帳を同居していた姉が隠していて相続手続きができずにいる。(50代男性)

▼不動産の相続に関して実際にあったトラブル・親の遺産である家を売却したが、兄弟のうちの一人に売却したお金を独占されてしまっている。(40代女性)・土地の相続人が妻である自分になっているが、旦那の姉からそれはおかしいと言われて今でも争っている。(40代女性)

▼相続人に関して実際にあったトラブル・父親の遺産相続の際に、あとから父親の隠し子である異母兄弟の存在が判明し、トラブルになった。(20代女性)・祖父の相続で3人だと思っていた相続人が実は5人いた。新たな相続人は、前妻との子どもであったため、見ず知らずの人が実は従兄弟だとわかって揉めた。(60代男性)

納得できない決着になってしまうケースも多い

次に、相続トラブルを経験した356人のうち150人を対象に、相続トラブルがどのような形で決着したのかを聞きました。

「自分の納得のいかない形で決着した」と回答した人が38.7%と最も多かったものの、同程度の37.3%が「自分の納得のいく形で決着した」と回答しています。

他方、12.0%が「うやむやなまま相続をしてしまった」「まだ解決できていない」と回答しており、相続トラブルの決着の難しさがうかがえました。

相続トラブル経験者の約半数は「弁護士への相談経験がある」

次に、相続トラブルを経験した356人を対象に、「トラブルを誰に相談しましたか?」と尋ねたところ、47.8%が「弁護士」と回答しました。次いで「司法書士」が24.7%、「税理士」が21.6%となり、いずれも弁護士に相談した人の半数以下となりました。

相続トラブルにおいて、司法書士や税理士が対応できることは限られている一方、弁護士は対応できる範囲が広いことから選ばれていると考えられます。

相続の対策をしている人は非常に少ない

次に、相続を経験したことがない3,442人に対して、「相続の対策をしていますか?」と質問したところ、「している」と回答した人は5.6%に留まりました。

調査概要

調査対象:20代以上の男女5,000人を対象とした遺産相続に関するアンケート調査(20代458名、30代888名、40代1,330名、50代1,313名、60代以上1,011名)調査方法:Freeasyを用いたインターネットリサーチ調査日:2023年11月24日(金)〜11月28日(火)

出典:ベンナビ相続「【経験者344人に聞いた!】相続トラブル第1位は「遺産分割に関するトラブル」https://souzoku-pro.info/columns/survey/638/

アシロhttps://asiro.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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