被災者が語る防災袋の便利アイテム 椅子、ガムテープなど

8月9日(木)16時0分 NEWSポストセブン

座れるだけでだいぶ違う

写真を拡大

 西日本豪雨の爪痕が癒える間もなく台風12号が日本列島を襲った。直下型地震のリスクも指摘されるなか、「とりあえず防災袋だけでも用意しておかなければ」と考えるのは自然なこと。


 ただ、被災した当事者たちの声に耳を傾けると、「防災袋に入っているものだけだと、ちょっと足りない」という現実が浮かび上がってきた。そうした貴重な体験談から学ぶべきことは多い。そこで、防災袋に入れておいて役立ったという意外なアイテムをいくつか挙げてもらった。


【折り畳み椅子】


 阪神淡路大震災の時、体育館で1か月の避難生活を過ごした60代男性が「あればよかった」と振り返るのは、キャンプなどで使われる折り畳み式の椅子だ。


「広い体育館の中央では、座るときにもたれる壁もない。疲れたら横になっていたものの、数日で首から背中、腰まで痛くて仕方がなくなってしまった。親戚に折り畳み椅子を持ってきてもらってから、ずいぶん楽になりました」



【紐】


“盗難対策”も必要だ。


「寝ているうちに財布がなくなった人もいた。とにかく肌身離さず持っておかなければと慌てて考え、他の避難者から紐をもらって財布のチャック部分に通して首からかけていた。ポケットでは寝ているときに気になるし、落とす心配もある。寝るときも服の下に入れた状態で横になっていました」(阪神淡路大震災で避難所生活を送った50代男性)


【ペン】【ガムテープ】


「一緒に避難した友人家族は、ガムテープとペンを防災袋に入れていた。『小麦と卵のアレルギーです』とガムテープに書いて、子供の服に貼っていたのです。ガムテープはメモ代わりにもなるし、自分の持ち物に名前を書いて貼ったりもできるので、“いいアイデアだなぁ”と感心しました」(東日本大震災で1か月の避難所生活を送った40代男性)


【黒いゴミ袋】


 阪神淡路大震災で避難所生活を経験した50代男性が「いろんな使い途があった」と話すのが、黒いゴミ袋だ。


「ゴミ袋として使えるだけでなく、いろいろな荷物を仕分けして入れておけるし、ポンチョのように被れば防寒や雨具にもなる。透明なタイプよりも、濃い色つきの袋のほうが、目張りにも使えて便利でした」



【消臭スプレー】


“臭い”も大敵となる。


「入浴や衣類の洗濯はできますが、布団は洗えないし、干すのも難しい。汗のすえた臭いが気になりだして、眠れなくなってしまった。そんな時、近くにいた避難者の方が貸してくれたのが消臭剤。シュッとかけるだけで、だいぶ寝つきがよくなりましたね」(東日本大震災で被災した40代男性)


【生理用品】


 女性が使う「生理用品」を男性でも重宝する場面があるという。


「パンツを頻繁に替えることができなかったので、妻におりもの用パッドを借りてパンツに貼ってこまめに取り替えていました。それで汚れや臭いなどは結構緩和されたと思う」(西日本豪雨で被災した40代男性)


【ベビーパウダー】


 東日本大震災時に避難所でボランティア活動を行なった看護師は、ベビーパウダーを持ち出し品に加えておくことをすすめる。


「足やわきの下に使えば汗や不快感が抑えられますし、お年寄りの床ずれ防止に役立ったことをよく覚えています」


※週刊ポスト2018年8月17・24日号

NEWSポストセブン

「防災」をもっと詳しく

「防災」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ