新札はなぜアイドルの顔ではだめなの?

8月9日(金)7時30分 yummy!

2019年4月9日、麻生太郎財務大臣が会見を行い、2024年に新札を発行すると宣言しました。
そこで気になるのは、新札にプリントされる人は、どのように選ばれるのか、という点です。極端な話、美しいアイドルの顔をプリントするのはNGなのでしょうか?
今回は、新札に掲載される顔がどのように選ばれるのか、についてご紹介していきます。

新札の顔に選ばれる人の基準は? アイドルはNG?


財務省によると、新札の顔の選定には、一定の基準が設けられているといいます。
その基準とは、
1明治以降の文化人であること
2なるべく精密な写真が入手可能なこと
3国民に広く親しまれ、知られていること
4品格があり、新札にふさわしい肖像であること

とのことです。
ここでは、それぞれの項目を確認しながら、「アイドルは新札の顔になれないのか」を検証していきましょう。
1の「明治以降の文化人であること」は、アイドルはほぼクリアでしょう。
2の、「なるべく精密な写真が入手可能なこと」も余裕でクリアです。アイドルは写真を撮られるのが仕事、みたいなところありますからね。
3の「国民に広く親しまれ、知られていること」、ですが、これはまさにアイドルの条件とも言えるものではないでしょうか。よってクリアです。
4の「品格があり、新札にふさわしい肖像であること」ですが、この条件は非常に曖昧なものだと言わざるを得ません。
だって、品格とか、ふさわしいか否かって主観でしかありませんもんね。アイドルの写真に品格はあるし、新札にふさわしい、と感じる人はいるでしょう。
よって、アイドルの顔が新札に選ばれても不思議はないのです!

アイドルは尊敬の対象にならない?


同じ「人のためになる仕事」でも、アイドルは「品格がある仕事」「尊敬の対象」とはみなされにくい
…と言いたいところですが、実際に政府がアイドルの誰かを新札に選んだら、国民からブーイングが起きることは火を見るよりも明らかでしょう。
なぜなら、アイドルに品格があるか否か、新札にふさわしいか否かは、個人によって判断が異なり、「ふさわしくない」と感じる人も多いからです。
なぜでしょうか。
それは、職業に貴賎はない、と言いながらも、エンターテイメント業界や水商売などは、未だに「まともな仕事ではない」と考えている人が少なくないからです。
アイドルに憧れたり、バンドで成功することを夢見たりする若者たちは、「現実を見ろ」と言われ、学校の先生やお医者さんになりたいという子供は褒められがちです。
「歌で多くの人に希望を与えた人よりも、女子教育の発展に尽力した人の方が、品格がある」「頑張っている姿を見せることでトキメキをもたらしてくれる人よりも、破傷風の治療法を発見した人の方が新札にふさわしい」と考える人が多いために、アイドルは新札の顔として選ばれることはないのです。

さいごに。アイドルが新札の顔になる時代もくるかも?


今回は、アイドルの顔がなぜ新札の顔として選ばれることはないのか、について解説してきました。現代社会では、アイドルが新札の顔に選ばれる可能性はゼロでしょう。ですが、時代が変われば、選ばれる可能性は出てくるのでは、と感じています。
現在の五千円紙幣は、樋口一葉です。樋口一葉は「たけくらべ」などの代表作を持つ、小説家です。文学は今でこそ「高尚なもの」かのような評価を受けていますが、小説はかつて不良が読むものだ、とされていた時代もあったのです。
時代は変わりますから、遠い未来に、アイドルが新札の顔になる可能性もあります。ですが、今はそのときではないのです。
(今来 今/ライター)

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