もはや悪ふざけにしか思えない... 果肉がゴロゴロ入った「桃カレー」食べてみた
2019年8月10日(土)12時0分 Jタウンネット
これまでにも数々の「変わり種」レトルトカレーを紹介してきたJタウンネット。先日ご紹介したのは「ぶどう園の葡萄カレー」。ブドウの実がたっぷり入ったカレーは、編集部に大きなインパクトを与えた。
今回はこのカレーと同じ「ありが桃園」というメーカーが販売している「桃農家の桃カレー」を取り上げる。
とても記事に掲載できないほど不評だったブドウカレーだが、今回はその斬新さを受け入れられるのか。
辛さと甘さの同棲生活
このカレーを購入したのは中央道・談合坂サービスエリアだ。土産コーナーを見ていると、友人が葡萄カレーそしてこの桃カレーを持ってきた。「果物のカレーなら面白いんじゃね?」と適当なことを言って渡してきたのだ。
確かに面白さはあるので何とかなるだろう。買った当日はそう考えていた。
ブドウカレーと同じように、スパイスに漬けこまれている。このスパイスのせいなのか定かではないが、元々の果実の味が大きく変化する。それゆえに予想がつきづらい。
見た目は普通のカレーと変わらない気もするが、ジャガイモのように転がっているのが桃だ。せっかくなのでそのまま食べたいという思いもあるが、カレーへの飽くなき探求心と勝手に理解して現実を飲み込んだ。
さて肝心要の桃だが、またしてもブドウの時と同じ。口に入れてかみしめると、果実からカレーの味があふれ出てくる。桃の柔らかさの中から漏れる濃いカレーの味——食感とイメージする味が合わないと戸惑う。
しかし、桃の味が死んでしまったわけではない。飲み込もうとするとき、生暖かい桃の果汁が喉をはうように降りていった。
すべてが終わると訪れる虚無感。今体験したのは何だったのか。美味しいではなく、「不思議」が先行する。
しかし、ルーは甘く濃厚で食べやすい。カレーに浸かった桃の実が合わずともルーは逸品。フルーティーでコクのあるものが好きな方にはぜひ勧めたい。
さて、ルーの話に飛んでしまったが、桃の実については筆者以外からも意見を聞いた。
感想を聞いたもののねそれぞれ筆者と同じくあまりマッチしなかったようで、
「美味い人参だと思えばいける」(S編集長)
「夏野菜カレーのトマトが悪くなった感じ」(N記者)
といったコメントを残した。
しかし、Jタウンネット編集部唯一の女性のS記者は対象的で、
「酸味もあって悪くない。でも、喉を通る桃感が...」
と話した。しかし、食べないなら欲しいと1皿食べてしまったあたり相当気に入ったようだ。
好きな人は好きといったところかもしれない。山梨が放ったフルーツカレーは何とも不思議な時間を与えてくれた。