39歳貯金13万円。離婚で150万円がなくなり、老後のためにどこを見直すべきですか?

8月11日(日)22時20分 All About

離婚後、シェアハウスで生活費を抑えながらパートで働く39歳の女性。貯蓄がなく、老後の不安と、クルマの買い替えについて悩んでいるとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

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自動車の買い替え、ローンを組んでも大丈夫ですか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、離婚後、シェアハウスで生活費を抑えながらパートで働く39歳の女性。貯蓄がなく、老後の不安と、クルマの買い替えについて悩んでいるとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

前心さん(仮名)
女性/パート・アルバイト/39歳
九州/借家(シェアハウス)

家族構成

友人

相談内容 

なかなか現金貯金が貯まらなくて、今後車の資金をどこから出したらいいのかわかりません。ローンを組んで買うべきなのでしょうか? それともカーリースなどを利用した方がお得なのでしょうか。老後資金も不安です。

離婚する時に、結婚時に貯めた150万円近くがなくなりました。前夫が1年近く働かず、また働いてもすぐ辞め、家計の足りない分を私が負担していたためです。

車を売れば20万円近くにはなったかもしれませんが、離婚前に年上前夫のプライドを考慮して夫名義にしました。離婚時には、一人暮らし資金などで貯金がなくなりました。

1年間は一人暮らしをしていました。ここ1年は、友人とシェアハウス(友人名義)をすることになり、光熱費専用口座に家賃折半の2万7750円、光熱費1万1350円を入れています。食費も、共通の財布に1万円ずつ折半して出しています。

ボーナスは、寸志なので年間10万円です。10万円の中から、車の税金、車検代、年に2回服、大きな冠婚葬祭を捻出。今回は、九州北部豪雨の自然災害にあったため全てを失い一から買いました。

毎月1万円ほど化粧品を買ったりガソリン4000円を月に2回ぐらい買ったりしています。残りのお小遣いから、友達とランチや身体のメンテナンスマッサージなど。どこを見直すべきなのでしょうか。老後資金ももう少し貯めないといけないのですが、教えてください。

家計収支データ

相談者「前心」さんの家計収支データ

家計収支データ補足

(1)住居費について
2人でいつまでシェアハウスで暮らすかは未定。今後更新する場合は、更新代は折半になる予定。

(2)車両費について
車はお互いに別に1台ずつないといけないのでシェアはできない。新車を買いたいが、今の状態だとどうなるか未定なので。中古も検討。

(3)加入保険の内訳
・医療保険(終身保障、70歳払い込み終了、死亡200万円、特定疾病・女性疾病特約、リビング・ニーズ特約など)=毎月の保険料1万971円
・個人年金保険=毎月の保険料1万円
・個人年金共済=毎月の保険料1万円
・養老保険=毎月の保険料4460円

(4)家族について
家族は母と兄弟。災害で建て替えて家はコンパクトになり、相談者が戻る部屋はない。実家は兄弟が基本的に継ぐ予定。

(5)今後について
仕事は、パートのフル勤務で今は働いていますが、契約社員の話が再度来た場合は受けたいと考えている。福利厚生はしっかりしているので、長く今の職場で働くことを希望。

結婚する前に別れた夫に契約社員になりたいと言った時に、義理母が出てきて凄い剣幕で怒り出し、家庭第一と言ってきて結局、契約社員にはなれなかった。

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:現時点でローンを組むことは避けたい
アドバイス2:保険を見直し、まずは貯蓄100万円を目指す
アドバイス3:積極的に収入アップを目指す

アドバイス1:現時点でローンを組むことは避けたい

まずは、最初のご相談である自動車の買い替えについて。その時期は明記されていせんが、少なくとも現時点での生活費に、新たな固定支出が加わることは避けたいところ。つまり、買い替えはローンを組まず、現金で行うべきということです。そうなると、貯蓄をして資金を作る必要がありますから、現実的には新車購入はきびしいでしょう。

現状、ローンで買うことがもっとも手軽です。しかし、貯蓄ペースは、データやご相談内容を見る限り、月1万円前後が貯まっていると考えていいでしょうか。これにローンの支払いが加われば、一定期間、現金の貯蓄がまったくできないか、借入額によっては赤字(貯蓄性のある保険の保険料は除く)に陥ってしまいます。

前心さんの家計における最優先事項は、貯蓄ペースを上げて貯蓄を増やすこと。これに尽きます。もしも不測の事態(病気やケガなど)でまとまった資金が必要になった時、現状では新たに借入をするしか対処法がありません。それは金額によっては大きなリスクとなります。したがって、安易に自動車ローンを組むことを勧められません。

カーリースについては、所有の場合と比較しないと即断はできませんが、結局、リース料が発生するわけですから、ローンで購入するのと状況は変わりません。

リース料も自動車ローンの残価設定とほぼ同じ算出方法(車両価格を使用期間で割る)が一般的ですから、金利も発生していますし、任意保険にも自前で加入しないといけません。コスト的に購入より大きく有利とは考えにくいといえます。

アドバイス2:保険を見直し、まずは貯蓄100万円を目指す

では、具体的にどう貯蓄を増やしていくか。

家計については、節約意識を持ってしっかりやられていると思います。シェアハウスを利用し、家賃だけでなく、暮らしの部分でも上手に協力し合っている点も感心します。しかし、懸念もあります。いつまでシェアできる状態を維持できるか。それも踏まえて、家計をいち早く貯蓄体質にしていく必要があります。

しかし、生活費は十分抑えられています。友人との外食やマッサージによる身体のケアはコスト的にも大きくなく、むしろ削るべきではないでしょう。そう考えると、保険を見直すしかありません。

加入されている終身の医療保険は保険料が割高です。理由は特約が多く、200万円の死亡保障も付加している点でしょう。解約されて、入院5000円程度の医療共済もしくはシンプルな医療保険(終身保障終身払い)に加入し直します。どちらも保険料は2000円前後です。

また、個人年金保険に2本、養老保険に1本にも加入されています。現時点でまとまった貯蓄があるなら、老後への備えとしては決して間違ってはいません。

ただし、先にも触れましたが、現金による貯蓄ペースも低く、貯蓄もない。一方、老後はまだ20年以上も先です。将来に備えるあまり、そこに達するまでの生活がリスクにさらされるのであれば、それこそ本末転倒です。

個人年金保険のうち、どちらか1本は払済保険に。一定の保険料を払い込んでいないと払済保険への変更ができない商品もありますので、それを確認した上で、より早く変更可能の方を選んでもいいでしょう。同様に養老保険も払済保険に。

これら見直しで月2万円以上、保険料コストを下げることができます。結果、毎月3万円貯蓄できれば年間36万円。3年間で100万円を超えます。まず、これが貯蓄の最初の目標と考えてください。

アドバイス3:積極的に収入アップを目指す

貯蓄を増やすために家計を見直すことは有効ですが、限界もあります。あまりに節約して、生活に何の楽しみもなければ、それ自体意味がありませんし、節約そのものも続きません。したがって、収入アップも検討したいところです。

勤務先で契約社員の可能性があるなら、ぜひトライしてください。現在厚生年金加入がどうかは不明ですが、もし未加入なら、それをキッカケに加入できるはず。

収入アップはもちろん、老齢厚生年金を受給できます。心配されている老後資金についても、有効な対策となるわけです。

ただ気になるのは「再度話が来た場合」と書かれている点。

過去にあった、結果的に断ってしまった経緯は本当に残念でしたが、それはそれとして割り切り、今はただ話が来るのを待つのではなく、どうすれば契約社員になれるのか、なれるとすればいつ頃なのか、勤務先に確認するくらいの積極性があっていいと思います。

そして、現在の職場を気に入っているとのことですが、数年経っても契約社員になれる気配がないのなら、収入アップを目指して転職すべきだと考えます。必要以上に焦る必要はありませんが、かといって、3年、4年と待つ時間的余裕はないかもしれません。頑張ってください。

相談者「前心」さんから寄せられた感想

ありがとうございます。厚生年金には加入しています。 働き方改革で逆に収入が減る見込みです。生命保険の見直しを依頼してみようと思います。それでも無理なら、別の会社に、検討しようと思います。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:清水京武
(文:あるじゃん 編集部)

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